今まで百冊以上の相場関係の本を読みましたが、この本を読み逃すには余りにも多くの貴重な指針が含まれています。投資を始めて多額の資金を僅か数年で失ったど素人ですが、そんなわたしがお勧めする一冊です。佐藤さんの他の一冊、プロの逆張り投資法もお勧めです。

この本に載っていないＲＳＩ、ＭＡＣＤ、ストラキャスティクス、ＤＭＩ、等たくさんテクニカル指標がありますが、
どれも欠点だらけで、あまり参考になりませんでした。
やはりこの本にある方法が一番的中率が高いと思います。

「出来高が飛び抜けて多い集の翌週に売れば間違いなくほとんど天井で売れたことになります」。多くの株式売買指南の本は、「買い」から始まるが、本書は「売り」から始まる。「相場は天井で売り切るためにあるとさえ言える真剣勝負」「天井を付けたと見たらただちに売ること。二番天井まで待とうと考えない」。

読み返す度に、そうだったと思うところがある。深い。良い指南書とはそういうものなのだろう。しかも実践的である。特に出来高に関する考察は本書が書かれた時期を考えると画期的といえるくらい的確で入念である。

難点はちょっと古いこと。まず、これだけ出来高にこだわっていながら、価格帯出来高チャートが登場しない。本書が書かれたときには一般的ではなかったのである。さらに、外国人の売買の傾向分析が少ない。今の日本の株式市場は外国人の動向にほんろうされているが、当時の日本の株式市場は今ほどではなかった。「ウォール街のランダム・ウォーカー」などのマーケットを扱った海外の名著は、普遍的な内容を扱っていてもきちんと適時改訂を行っている。本書も、そろそろ改訂版が必要だろう。

まずは日本人が書いた株式指南の古典的名著として割り切って読むとよいと思う。今でも参考になることがたくさん書いてある。

プロの逆張り投資法とともに、別格です。
いろいろ読んでいますが、なかなかこの本のように良い内容のものには出会えていません。チャートの読み方や考え方について明確に記述されています。教科書じみたチャートの読み方ではなく、実際にどう動くのかについて記述されています。順張りは私は苦手ですが、この本は、納得できました。

巷ではたくさんのチャート分析本が溢れている。
その中でもこれはオ−ソドックスの部類に入る書籍だが
チャートを読み解く上で基本中の基本が説かれている。

MACD、RSI、ボリンジャーバンドなどの指標が無いと
分析できないとお嘆きになる方には一読だろう。
なにせ、ロウソク足、移動平均線、出来高の3点だけで
タイミング、選択、上昇値幅がある程度つかめることが、
説かれています。
間違いなく隠れた良書です。