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現代音楽小史―ドビュッシーからブーレーズまで

価格: ¥3,570
カテゴリ: 単行本
ブランド: 音楽之友社
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現代音楽の見通しのよい概括書 ★★★★☆
 一部近代音楽を視野に入れた、基本的には戦後現代音楽(もちろんメシアンやヴァレーズ、アイヴズらにもページは割かれている)を中心にした、現代音楽の概論書だ。作品を中心に、現代音楽のセリーから旋律へという流れをまんべんなく記している。ただ、こういう概論書は、どうしても著者の好みの作曲家を重点的に取り上げてしまう傾向があるのは仕方がないとしても、演奏家とのかかわりがあまり取り上げられていないことには少々不満が残る。演奏技術との関連や、献呈という観点から、それを取り上げないことは少々片手落ちのような気がするからである。
 しかし、セリーの全盛時代からジョン・ケージの思想を経て、結局はやはりメロディに回帰してしまった現代音楽の潮流をみると、結局クラシックは死んでしまったのだな、ということがよくわかる。逆説的な本とも言えるだろう。