まず知って できることから はじめよう
★★★★★
1.内容
日本では義務教育が浸透しているので感じられないかもしれないが、世界中いたるところで、現在も児童労働が行われている。児童労働は、児童にとっては、教育がされない結果、一生貧困のままになったり、極度の疲労が生じるなどのデメリットが、大人にとっては、仕事が供給されないため、やはり貧困になってしまう。このような児童労働は、なくす方向でアクションを起こすべきである。とは言っても実際に児童労働をなくすのは、児童労働で利益を得ることもあるので、簡単ではない。そこで、この本で、児童労働の実態を知って、出来ることからはじめよう。
2.評価
得てしてこういう本は、ある状況は悪いからなくすべきだ!に終始するものだ。この本にも若干このきらいがあると感じた。しかし、この本のいいところは、それにとどまらず、児童労働のメリット面も指摘し、慎重に論じているところである。その他、大多数の日本人が知らないであろう児童労働についての知識が結構書かれているのもよいので、星5つ。