なってみたい女の子
★★★★★
表題作、「それすらも日々のはて」は、初体験が気になる女の子のお話。絵は少し前の時期の絵ですが、内容にアダルトなスパイスが効いてるという点ではコーラスのような大人の風が吹いています。
男性と女性の観点の違いなどが描かれています。年上の男性の余裕が格好良いので、不器用な男の子がちょっと可愛そうです。でも、「こういう心境ってあるよね。」と共感できます。
少女が、大人の妥協などを理解して女性になる瞬間のお話だと思います。ハッピーエンドなので好きです。この主人公も一条先生らしく福娘タイプです。
もう一つの作品の方は少し絵が新しくなります。記憶喪失の富豪娘が主人公です。お城のような洋館に住んで、フリルたっぷりのお洋服に素敵な家具。執事に召使と非日常的な空間が楽しめます。
表題作より若干さわやかなので、一冊の本としても良い組み合わせだと思います。