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雨更紗 (河出文庫―文芸コレクション)

価格: ¥420
カテゴリ: 文庫
ブランド: 河出書房新社
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夏越し祭りの近い頃 ★★★☆☆
『夜啼く〜』や『魚たちの離宮』と同じ時代の匂いの感じるものの、文章は今までのルビや旧漢字を多用する装飾的な文章というより、擬古文体で書かれている。
そして登場人物たちの年齢層が上がり、仄かに見せていたものが、はっきりと描かれていると思うのも、最近の作品と同じであろう。

途中、白昼夢や夢の中で何がしかを語っているのであろうが、曖昧であり、最初から最後まで起承転結がはっきりせずに終わってしまったような、すっきりしないカンジであった。
人物も際立って魅力的に感じる人は居らず、あえて言うなら印象的だったのは、青貝擦りの茶碗に雨水を受ける情景である。
すごく好きです ★★★★★
これは何故か買っていません。
結構「すきだとかんじるもの」は買わずに、図書館などで何度も借りて読む事が多いです。

すごく好きで何十回も借りました。

カーチーベイ等があまり好きではないのでこういう話を多く書いて欲しいです。
長雨と美少年 ★★★★★
雨と少年…長野まゆみは水と少年を結び付けるのがとても上手いと思う。この作品では長雨と少年が取り上げられているが、他の作品でも噴水や湖沼がよく出て来る。どこかの雑誌でそれは少年の胎内回帰願望の象徴であると指摘されていたけれど、この作品に主人公と母親との関係がそこはかとなく描かれていることからも、あながち否定できない。この作品は二重人格者の少年の周りで起きる怪異話であり、少年愛の要素が濃く出ている。特に主人公の少年と青年教師の絡みは長野作品の中でもかなり官能的で気に入っている場面。作品としての評価も高いので一読を勧めたい。
長雨の日に ★★★★☆
雨が降り続く日や薄曇の空が広がる日に、ひとり静かにこの本を読んでみてはいかがでしょうか?

長野まゆみ先生の言葉の選び方には本当に驚かされます。ひとつひとつの言葉が美しくて声に出して読みたいくらいです。

哉と玲という二人の少年の物語です。とても不思議なお話です。読んでいると別世界に迷い込んだような気分になりました。

どこか謎を残したまま、物語の幕が下りるというのは、長野作品らしいなと思います。
読んだ後、なんともいえず切ない気持ちがあふれてきます。
とても美しく静かな物語です。

幽玄と静寂と。 ★★★★☆
雨が降り始めると、この本を開きたくなる・・・。

少年のふたつの人格。
仄暗い空間に、静かに響く雨音。

読後何日間かは、何とも言えない奇妙な感覚に囚われます。