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鉄道時計ものがたり―いつの時代も鉄道員の“相棒” (交通新聞社新書)

価格: ¥840
カテゴリ: 新書
ブランド: 交通新聞社
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鉄道マンの誇りにホロリ ★★★★☆
 鉄道時計というのは、運転士さんや車掌さんの持っている懐中時計のこと。その歴史というと、マニアックな気がしますが、本書はバランスがとれていると思います。明治の黎明期から現代まで、鉄道の歴史を振り返りながら、時計の発展を丁寧に辿っており、鉄道史の本としても読み応えがあります。
 時計開発にまつわる興味深いエピソードがたくさんあり、勉強になりました。現代ではもはや鉄道時計は、その歴史的な役割を終えてしまっているのかもしれませんが、なんというか、文化的な存在として残っている、そして受け継がれてゆくのだなあ、というのが感想です。最後は鉄道マンを目指す高校生のインタビューが載っていて、そのまじめさ、屈託のなさを微笑ましくも感じました。また、国鉄OBの貴重な証言もあり、そのプロ意識、鉄道時計への憧れと誇りには、ちょっと背筋が伸びるような気がしました。
 この本を読んだら、電車が遅れたからといって、イライラすることはなくなるのではないでしょうか。
 
時間に対する考え方を再認識できます ★★★☆☆
「時間」に対する認識は人それぞれですが、鉄道員の「時間」に対する意識の高さには感銘を受けます。
子供に時間の大切さを教えるのにも適しているのでは。