先の二人の方は、
幼児向けに先生が読み聞かせたということですが、
私は小学校の読み聞かせで、2、3年生向けに読みます。
山姥に尻をべらんべらんとなめられる、
柱ががらひちがらひち飛んで来るなど、
おどろおどろしくもとぼけた擬声語の使い方、
山姥にもう少しで追いつかれそうになりながらも
寺へ逃げ帰るスリリングなシーン、
おしょうさんや坊主、山姥の語り口でさえ、
どこかとぼけて笑える。
小学生でも十分集中して聞いてもらえる
聞き応えのある絵本です。
音やリズムが楽しいので、
声に出して読んだり聞いたりするのに向いていると思います。
まんが日本昔話のようなのんびりとした語りで読んでいます。
私のお気に入りのひとつです。
終わりも、おしょうさんのとぼけた表情が
それまでの恐怖がどこ吹く風といったふうで
楽しめます。
この絵本は幼稚園で先生が読んで下さったのですが、小僧が夜中におばばの正体を知って仰天したり、小僧に気づいたおばばが小僧を逃がすまいと追いかけたり、やっと寺にたどりついたと思ったら、思わぬアクシデント!?になかなか寺の中に入れなかったとスリル満点の昔話です。一見、鬼婆がものすごく恐ろしいのですが、生き生きと語られる面白い台詞や、表情豊かな絵が、この本をとても面白くしています。事実この本を読んだ後、クラスではこの本が大人気となりました。