「なしとりきょうだい」と同じ話です
★★★★★
以前、ポプラ社の「なしとりきょうだい」にもレビューを書きましたが、
こちらも良い味を出しています。
題名が多少違いますが、話の内容はほぼ同じです。
絵はこちらの方がより日本昔話に合っているかもしれませんね。
文も絵も素晴らしいです。
この「なしとり」の話は、日本人なら一度は聞いておいて欲しい昔話です。
私は傑作昔話だと思います。
日本昔話なら、やはり日本画のようなタッチの挿絵がぴったりですが、
最近出版された他の日本昔話の絵本に、あまりに可愛い過ぎる挿絵が使われていて
ガッカリしました。
日本昔話には変に可愛らしくない挿絵の方が合うのでは? と思います。
日本昔話は日本の文化財産です。
変に子どもっぽく味付けせずに、そのままの雰囲気を伝えることが出版社の使命だと思います。
太田大八の実力、見事!
★★★★★
カバーも見開きもタイトルページも中間のすべても、そして最後の家族の漫画のような軽さもどこをとってもすごい!のひとことです。昔話を繰り返し読ませる力は本当は世代から世代への声なのでしょうが・・太田の絵は読んであげる大人をもひきずりこむ怒涛のうまさがあります。山姥のようなおばあさん・・・歴史的な山姥の名画は数知れずですが・・本当にいい感じです。しばしば、この本の3兄弟のように、立ち止まって眺めてしまいます。日本画の持つファンタジーの遊戯的なハイパーリアルな世界をこの絵本などを通して世界に届けたい・・と思いますね・・・
なつかしさを感じました
★★★★☆
子供の頃、寝る前に読んでいた本ですが
先日子供の幼稚園で劇をやると聞いて
30年ぶりに購入しました。
絵の内装も変わっておらず、非常に懐かしい気がしました。
「人間素直が一番」は、いつの時代も変わらない事だ
と思いました。
大きくなっても。
★★★★★
私はこの絵本を小さい時からずっと読んでいて、大きくなった今でもたまに読むほど気に入っていました。
話はよくありそうな感じなのですが、小さい頃に何かわからないけれど他の昔話とは違う、不思議な怖さをこの本に感じたのを覚えています。それは、話もですが、その話にとても良く合っている絵があったからでしょう。今でも本を開けばそのときと同じような気持ちを味わえます。
なので、小さい子から大人まで、本当にお勧めです。