表紙のかわいさに目をひかれて購入しました。
母さんとの思い出のつまった靴が玄関に並べられているシーンがとても感動的です。
母親は子どもが生まれたときから、自立して親元を離れてしまっても、いつでも子どものことを考え、愛してくれているのだなと、しみじみと感じました。

私は以前、自分の部屋を掃除していた時に、幼稚園のときに使っていたスケッチブックの山が入った箱を見つけました。
掃除好きで何でも捨ててしまう母ですが、絵が大好きだった私のために、ずっと大切にとっておいてくれたのだとわかり、すごくうれしかったことを覚えています。
母にこの絵本を見せながら、その時のうれしかった気持ちを伝えたいと思います。

子供にも大人にも読んで欲しい本ですね。
特に30〜40代くらいの方は、日常当たり前と思ってる中に、ふと気づかされる感があります。
若い世代から活字離れが加速してますが、絵本なんですぐ読めます。男女問わず、幅広く各世代に読んで頂きたい一冊です。

１冊目は甥へのプレゼントに買いました。親子それぞれの反応が興味深かったです。甥は読んでいるママの手に自分の小さな手を重ね、じっと絵を見ていました。時々重ねた手を撫でるようにしたり、ギュッと掴んだり。ママは涙をこらえるのが大変で、読み終わった後、我が子を抱きしめていました。「絵本って、大人が子どもに与えるもの」と思っていませんか？　感動を共有することも、子どもの感受性にドキドキすることも、自分の心に語りかけることもできるんですね。
２冊目は私のために注文します。

絵は素敵です。
ただ、ストリーはどうでしょうか。大人の気持で母親の愛情を伝えたいという気持はわからないで
もないですが、ころんだ子供を背負って母親が走るというようなシーンは現実離れしていませんかね。
因みに、我が家の孫は絵本が大好きで、気に入ったものは何度も読みなおしているのですが、この本は
流し読みしただけで終わりました。
良く内容を確認されてから、お子様の性格など考えてお求めになった方が良いかもしれません。