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きもの365日 (集英社文庫)

価格: ¥880
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
Amazon.co.jpで確認
題名にいつわりあり ★☆☆☆☆
「きもの365日」は、群ようこさん流の365日の着物の楽しみ方が書かれているのかと、楽しみにして読み始めましたが、逆に群さんにとっては着物がいかに面倒で、日常着として着るのが難しいかがよ〜く分かりました。この内容でこんな題名をつけないで欲しいと思いました。
着物を日常着にしたとき ★★★★★
着物生活365日、やってみたらどうなるのだろう?
着れない日もある。困ったことも起きる。
でもやっぱり着物がすきという気持ちが伝わって来ます。
着物を日常着にしたときに、大いに参考になりそうです。
確かに面白い! ★★★★☆
よほどのことがない限り、一年365日を着物で
過ごすという企画にチャレンジした日記。
これを読んでいるとさすがに一般人には真似は
出来ないな。と実感した。
衣替えのみならず、半襟の付け替え、足袋の洗濯
針仕事など、細かなことが多いのが着物のたいへんな
ところで。

でも群さんは良くがんばったって感じがします。
確かに雨・・・日本には露というときもあってどうすれば
いいのかも参考になりました。あと単衣や夏物のことも
勉強になりました。
群さんならではの率直な言葉についつい面白くなって
先へ先へと進んで読みました。50歳を超えてますます
着物が似合うようになるのではないでしょうか・・・。

群さんもご指摘の通り、都会では足袋と半襟の汚れ方が
違うのですね。田舎者の私はそう感じたことはありませんが、
都会へ着物で出かけるときは気をつけないと。
包み隠さず詳細に書かれています ★★★★★
この本を書くために1年間着物を毎日着ると言う企画を実行された群さんの着物日記です。
とにかくたいへん!
着物を着て楽しむと言うよりその奥深さと日々のたいへんさが実感として伝わりました。
夏は汗対策。冬は寒さ対策。季候の良い春と秋は袷か単衣か悩まなくてはなりません。
半襟の付け方1つとっても一筋縄でいかないことがよくわかります。
着物好きの群さんも途中あまりに疲れて着物を着ない時期があったと文中で正直に告白されています。
この正直さに救われますが毎日着物を着ることはそんなに甘くはなさそうです。
実は意を決して着付け教室に通おうと思っていた私は前知識としてこの本を読んだのですが、絶対自分には無理とわかりきっぱり着物生活を諦めました。それはさておき。
群さん自ら『きものが欲しい』の中で書かれているように、お出掛け着としての着物を解説した本は多いが日常着で着物をどう着こなすかについて説明された本は皆無に近い。この本はそういう意味でとても貴重且つ実用書としての利用価値が高い一冊です。
着物日記で日本は雨の日が多いのを実感 ★★★★☆
著者が一年間、着物で過ごした記録。
家、日帰り程度のお出かけが主の着物日記。

冬の冷え対策から始まり、季節毎の着物やじゅばん等の準備と針仕事、
雨への対策、夏の暑さ対策、帯付き姿をすっきり決める方法、
普段着として着物を着るヒント等が日記の中に書かれていて
今、着物で生活したらどんな風かわかります。

月の初めのページにカラー写真で著者の着物姿が紹介されていて魅力的。
小物の紹介もあります。写真に写っていない物は想像するしかなく
少し残念でしたけれど、群さん、着物姿が決まっていて素敵です。
登場する着物は良いものが多いです。
帯の紹介で 10万円台で良いのがある というように書いてありましたし。
家で着る普段着というレベルではなくお出かけに使える着物が多いです。

一年の記録を読んで、日本は雨が多く、雨の日の着物は今でも大変なのが実感できました。
雨コートの色が着物にうつってしまったり履物から色が出て足袋が染まってしまったり。。
お針仕事だけでなく着物はメンテが大変なのですね。。

始まりの頃のはりきった気分が、一年の終わりではやや弱く感じられるのですが、著者がそれだけ着物生活に慣れたという事なのでしょうか。
日記なので仕方ないかもですが後半に山があればという事で星4つにしました。