漱石の「明暗」の中の有名な一節に、「『誰でも構わない、自分のこうと思い込んだ人をあくまで愛する事によって、その人にあくまで自分を愛させなければやまない』彼女は此所まで行く事を改めて心に誓った。此所まで行って落ち着くことを自分の意志に命令した」（お延）。
というのがありますが、ルールズ全体の世界観・人間観に通じるところがあると思い、載せてみました。
漱石の世界の中では、お延は強い意志の人です。出会いと恋愛までならともかく、結婚生活でこれほどの意志を貫徹することは難しいでしょう。

結婚と恋愛は違う。

ルールズ1、2とはまるで内容が異なります。

とにかくできるかぎりの努力をして旦那さんに尽くしましょう・持ち上げましょうといった内容。

奥さんがこの本に書かれてるようなことを常に実践していれば、旦那さんは家ではお殿様。
本当に毎日仕事が終われば家に帰りたくて仕方ないでしょうね。

執筆中に著者が離婚してるのを批判されてる方がいますが、私もバツ1なので、逆に「あの時もっと思いやっていれば離婚しなかったかも」と思うことが沢山あるものです。

すべてこなすには辛い内容ですが、「離婚して新しい相手を見つけて結婚するよりも今いる相手とやり直す方が簡単」と言う文面に共感しました。

そして『結婚生活修復大作戦』をこと細かに箇条書きにしてる反面で、
『夫が一度でも浮気をしたら結婚生活はおしまいにする』と言い切ってる辺りにルールズ1、2の勝ち気な女性の名残を感じます。


確かにこれだけ尽くしていて浮気されたらもう未練も残らなそうですね。

自分の中で　夫婦関係が煮詰まると引っ張り出してきて
反省しながら読む本です。
このシリーズを最初に読んだのは
ほんの数年前。
若い頃は　「ルールズ」がダメだと
書いていることばかり　見事にやっていました。
結婚した相手とは　お見合いで
あまり気乗りがしなかったせいか　意識しないまま
完璧に「ルールズ」にしたがっていて
その結果　スピード結婚。
あまりに　あてはまっていて　嫌になるほど・・・。
この本を　１０代で読んでいればきっと
ぜんぜん　違う青春だったでしょうねえ。
娘が　中学生なので　そろそろ読ませても
いいかもなんて考えています。

結婚してから、私も仕事をしているので、（なんで彼は手伝ってくれないのかな？）とか、（なんで全て合わせなければいけないのかな？）とか、小さい悩みだけど言いづらい事があって、何だか面白くない日々が続いていました。
でも、この本を読むと、考えがぐっと変わります。もっとしてあげなくちゃって全てが良い方向に行く気がします。
小さい悩みでも、溜まると心にも身体にも良くないし、何より自分が面白くない！私にとっては、そんな状況からすぐ立ち直れる救急箱のような本です。
今度結婚する友達にプレゼントするので、もう１冊買います。

前作で書かれていることを重複して書いている部分が多く、本を売ることが目的であると感じました。ページを増やしたいとはいえ、レズビアンの場合の法則など、例外は削除すべきでしょう。基本法則のすべては一作目に十分凝縮されています。

彼が幸せだと感じることを実行しましょう。そうすれば彼は一生あなたと一緒にいたいと思い、幸せな日々が送れます。しかし、その精神的努力は二人でするものではありません。あなた一人が実行するのです。なぜなら男性と女性は違う生き物であり、それが現実だからです。世界的ベストセラーとなった待望の第３弾！　

本の内容欄を　どうかご一読してみて下さい。

・・・そうだったのか。
二人で努力するのではなく、結婚って共同で作り上げていくことではなく、私が孤独に一人で努力しないといけないものなのか．．．。

男と女が『違う生き物』であるとは思っていたけれど、
幸せな結婚生活を維持するために、私一人が努力しないといけないなんて！！
なんて不条理だと思います。
　
ある掲示板に　この本が紹介されていました。
今、あまりに身勝手な相方のせいで、私はまた迷宮に彷徨い始めています。
本当に不条理なのかどうか？
また、この本を読めば、『この幸せは私一人の努力によって成り立っている』と自慰行為のよう感じなくても良いのか？
届き次第読み始めてみようと思います。
．．．．簿記の勉強をしないといけないのに、どうやらまた人生の岐路に立ってしまったようです。
（まだ未読なので、★三つで紹介しておきます。）