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City of Bones (A Harry Bosch Novel)

価格: ¥663
カテゴリ: マスマーケット
ブランド: Grand Central Publishing
Amazon.co.jpで確認
ハードボイルド版「そして誰もいなくなった」 ★★★★☆
前作で主人公がサイコパス扱いされたのが嘘のような、
のんびりまたぁりした展開で、
普通のハードボイルドに戻ってしまったかと危惧したが、
終盤のドンデン返しの量は新記録を樹立した。
コナリーの小説はラストで二転三転するのが当たり前だが、
本書は犯人当て推理小説として四転五転までひっくり返ります。
そして、事件が解決した後に小説としてトドメの大ドンデン返し。
リアルタイムで読んでいた読者は、
最終巻なのか!
と絶叫したに違いない。
毎巻が最終巻のノリの凄いシリーズだが、
最終巻にやるべきネタをここでやってしまうとは!
ここでこのネタ使っては、
本当の最終巻の選択肢が減って作者は不利だが、
天才コナリーなので、
問題ないということだよな。

最大の転機を迎えたボッシュを描いた傑作 ★★★★☆
“当代最高のハード・ボイルド”といわれる、マイクル・コナリーの<ハリー・ボッシュ>シリーズ第8弾。はじめて早川書房からの出版である。

’03年度のアンソニー賞ベスト・ノヴェル受賞作で、同年「このミステリーがすごい!」で海外編第17位にランクインしている。

一匹の犬がくわえてきた骨が、過去の事件を呼び覚ました。鑑定の結果、骨は10才から13才くらいまでの少年のものと推定され、死亡時期は20年から25年前、生前には長期間にわたりひどい虐待を受けており、死因は鈍器による頭部への殴打であることがわかった。

やがて現場近くに住む小児性愛者が容疑者として浮上し、ボッシュが尋問に当たるが、手違いから男の逮捕歴が報道されてしまい、男は無実を訴え、不当な取調べを糾弾する遺書を残し、自殺してしまう。他にも色々と事件が重なり、署内での風当たりが強まるなか、ついにボッシュはロス市警副本部長から引退の勧告を受け、限られた時間のなかで刑事生命を賭けて、事件解決に邁進するのだが・・・。

二転三転する幕切れは鮮やかだし、つねに自分の人生について問いかけ続ける、孤高なボッシュの魅力にもかげりはない。本書は、最大の転機を迎えたボッシュを描いた、シリーズを代表する傑作と言えるだろう。

「『どこにいるの、タフガイさん?』『どこにもいない』ボッシュは声に出して言った。」
大量殺人事件ではありません ★★★★★
 ロサンゼルス丘陵部の急斜面の上で子どもの白骨死体が発見される。死後20年程度経過していると思われるが、ハリーは、次々と手がかりを見つけて事件の核心に迫る。捜査の過程で警察官による情報漏れで無実の人などが死んでいき、悲しい結末を迎える。
 ハリー・ボッシュシリーズの転換点ともなる作品です。
 英文は読みやすく、難解な単語も少ないので、安心して、しかも、次から次へとページを捲らざるを得ない小説です。
渋い。 ★★★☆☆
初めてマイクル・コナリーの作品を読んだ。本作品は人間の骨を犬が運んできたことより、数十年前の事件に対し主人公:ハリーボッシュが
挑んでいく展開である。その骨の人物、その家族の過去とは?、愛しい女性との別れ、そして悲しい結末。。。。。。。
Jディーバーばりのスピードストーリーを期待して読んだのだが、どっこい作風はある意味、とても地味。主人公が最後に「人生とはある一つのことを追い続けるもの。。。償い。。。」と。結構、レイモンド・チャンドラーの影響が見え隠れするのは私だろうか?
チャンドラーっぽい、渋めのハードボイルドを読みたい人にはオススメと思う。
「ボッシュ・サーガ」に新展開!? ★★★★☆
ハリー・ボッシュのシリーズはボッシュ・サーガと呼ばれているそうだ。その生い立ちからベトナム体験、組織の中での軋轢、愛と別れー実にさまざまな視点からボッシュと彼を取り巻く設定が用意されている。今度はどんな趣向なのかと読む前からわくわくする、ちょっと異質なシリーズものなのだ。

本作は犬がくわえてきた人骨から事件が展開される。その成り行きはリンカーン・ライムものを髣髴とさせる正統派の犯罪捜査小説を思わせるが、どっこいコナリーは全く別の方向へと物語をはこんでいく。最近の作品では、ボッシュが警察組織への適応ができなくなっているような印象を受けてきたが、本作では「うそ~!」と叫んでしまうような、それを裏付けるラストが待っている。

幸い「夜より深き闇」というオールスター・ゲームのような作品をはさみ、次回作はちゃんと用意されているのでひと安心。本書の最後にある「人生とはあるひとつのものを追い続けることだと。それは償いです」というボッシュの言葉を信じるとすれば、ボッシュはいつまでもそれを追い続けてくれるのだろう。毎回、次回作が待ち遠しいのが「ボッシュ・サーガ」の魅力なのだ。