ちょっと退屈してしまいました。。。
★★☆☆☆
上下巻合わせて1000頁を超える大作。9.11以降のアメリカとイスラムテロを題材にした軍事サスペンス物です。ワイルドファイアなる極秘機密事項が既に上巻の前半で明らかとなり、悪の主人公たる石油王、合衆国の要人達、そしてその結末までおよそ700ページ以上延ばしに伸ばす本作品は、この手のハイテク物が好きではない方にとっては、ちょっとつらいと思う。現に私も、デミルの小説なら「チャームスクール」、「将軍の狼」、「誓約」といった軍事サスペンス物の傑作にははまった方ですが、なかなかどうして本作品を読むのに結構退屈してしまった方です。彼の大ファンであった私ですが、ここ最近の作品には昔のような充実感満点の読後感を味わえなくなってきて、残念です。以前のような行き詰まるストーリーテリング的な作品を読んでみたいものです。