教え方について、心得ておきたい、基本事項を学ぶことができます。
内容は基本事項が中心で、決して特別な事は書かれていません。
しかし、１冊は常備しておきたいような安定感があります。
例示、客観性、内容の取扱い範囲など、あくまでもスタンダードな作りで、教科書的な構成です。
当初は、平凡な作りに大きな期待はできない、と考えたのですが、定本的に考えれば優秀な本だと思います。
どんな人でも、この本に書かれているどこかの部分に、参考となりうる内容が含まれているような基本に忠実な内容です。
【内容紹介】
・「何を」の前に「なぜを」を伝える
・指示は一回では伝わらない
・二つ誉めてからアドバイス
・伝わるってどういう事？
・育成のコツは感動を与える事
など

各節ごとに、ポイントが分かりやすく整理されています。

部下との関係に悩んでいる管理職の方や経営者、生徒をもっと上手に導きたいと考えている教育者には、うってつけの手引書になると思います。

性格的に、指導者に向いていないと思い込んでいる方も多いと思いますが、そうではなく、「この本に書いてあることを、実践していなかった（理解していなかった）だけなのだ」と気付かされます。

教える側も、教えられる側も、ともに向上できる指導法なので、たくさんの方々に読んで欲しい本です。