あまり役に立たん
★☆☆☆☆
クラシックをききだして10年以上になるけど、新たな視聴分野を開拓しようと思って手に取ったけど・・・あまり役に立たんという感想。何を聞けばいいかなんて、クラシック名曲名鑑を本屋で立ち読みすればそれで事済む。また、国内オーケストラ軽視しすぎ、チケット代が高くなるほどいい演奏に巡り合える確率は高くなると思うけど国内主要オーケストラでも感動する名演があるはず。この本をあまり鵜呑みにするべきでないと思う。
735円でわかる「クラシック音楽」入門
★★★★★
当直の夜に一気読み。
確かに、3時間もかからずに読めた。
そして、浅くではあるけれども、クラシックの知識に触れられる。
各作曲家たちのドラマチックな一面も垣間見える。
筆者の語りは屁理屈をこねず、お勧め曲も明快で歯切れが良い。
あと1回か2回は読み直しそうな本。
もちろん、物足りないと感じる部分もある。
だからこそ、もっともっと入り込みたくなるのだと思う。
お勧め。
傑作!【最高のクラシック音楽入門】
★★★★★
教育者の両親は3人兄弟の子どもたちに最初にカワイオルガン教室に通わせ、その後ピアノもならいにいった。弟と僕は中学1年生で部活動が忙しく成るにつれて、練習せずに行くようになり、上達もせず、先生にも怒られあきられる日が多くなり、親も諦めて辞めた。
ただピアノだけではなくてクラシック音楽は非常に好きで、音楽の時間にあった音楽鑑賞感想文を書くのは得意で好きだった。
映画Amadeusをは久々の傑作と思い、3枚組のCDを購入し聴きまくった♪
グレートコンポーザーを全巻購入し、阪神大震災の時にまず持ち出したのが、その解説書と50枚のCDだ。
また、お正月に実家に帰ったときに、久しぶりに車の中でラジオからベートーベンの交響曲5番「運命」を聞いたときに、改めてそれぞれの楽章(特に第2楽章)の素晴らしさが身にしみて感じた。
ベルリン・フィルにも行った♪
小澤征爾と話をした♪
ストラディバリウスのみのバイオリンコンサートにも行った♪
まあ、つまりクラシック音楽は大好きなのである♪
で、前置きは長くなったが、日経アソシエで教養の中でクラシック音楽を勧められているが、中川右介氏「クラシックジャーナル編集長」著作の『3時間で分る「クラシック音楽」入門』(青春出版)これは、傑作ですよ!
みんながなんだかわかりにくいと思っているクラシック音楽を明快にフレームワークに落としこんで解説してくれる!ホントに気持ち良いです!こんな事まで書いて良いの?と思うような事まで書いてあって、日本のクラシック音楽界のことが少しわかります。
頂上からクラシック音楽は聞くべきとの持論で、
キーワードは
その1【ドイツ】18世紀になってバッハやモーツアルトなど構成に名を残す作曲家がドイツ圏に誕生
その2【交響曲】クラシックの格調の高さを最も感じられるのが交響曲 バッハが確立した曲のジャンルで4つの楽章から成る。 第一楽章ではテーマのメロディが提示され、変奏されてまたもとに戻る。第2楽章はテンポが遅くなり、第3楽章はメヌエット(舞踏音楽)。第4楽章はフィナーレとなる。これが基本で例外も多い。
その3【ベートーベン】格調高さをもっとも感じられるのがベートーベン 彼以前は特定の意味を持たない絶対音楽であった。
その4【指揮者】ベートーベン以降に意味を持つ標題音楽が生まれ、これを解釈する指揮者の存在がクローズアップされる。「運命」「田園」「合唱」など、音楽に「意味」があるという概念が広まり、解釈を音楽で表現する指揮者が重要になった
結論として【ドイツの指揮者ヴェルヘルム・フルトヴェングラーが1951年7月29日にバイロイト音楽祭で指揮した、ベートーベンの交響曲第9番の演奏を勧められている。(が、オーラみたいなものは僕は感じたが、個人的には音がこもっておりちょっと聞きづらい。)
映画アマデウスの中でアントニオ・サリエリが「なぜ私には作曲する才能を与えられず、理解する才能を与えられたのですか」と神を恨むシーンがあるが、僕はまず理解する楽しみを広げて、家族や子どもたちと楽しみたい♪
「頂上作戦」に勝るもの無し♪
初心者だけでなく、専門家も楽しめる深さがある
★★★★★
タイトルからクラシック音楽初心者のための本かと考えがちです。しかし、この本は十分専門家にも楽しんで頂けます。クラシック初心者だけでなく、ぜひ専門家やマニアの方々にも読んで頂きたい本です。
クラシック音楽の敷居の高さをアピールする「入門書」
★★★★☆
著者は雑誌「クラシック・ジャーナル」の編集長である。今は37号まで出ているが、私が買った最後の号は35号。あまりにもマニアックな内容や単行本の草稿ばかりの紙面に興味を引かれなくなったことは小さい理由に過ぎない。一番の理由は、編集長が自由な議論の場を設けていることを逆手に取り、インパクト狙いと思しき極論や暴論で雑誌が蹂躙されていると思われたからである。言論の自由と言葉の暴力とを混同してはならない。この不快感に耐えるくらいなら、音楽産業の支配下にある雑誌の方がまだしも気分よく読める。何しろ本書にもあるように、私は30年近くクラシック音楽を聴いてきて、この種の業界誌の読み方は十分に心得ているつもりだからである。
本書はクラシック音楽の入門書、という形をとってはいるが、実際に書かれていることは「この道に入るには努力が要ると覚悟せよ」「最初から最高の演奏を聴け」ということである。クラシック音楽を聴きたいと思って入り口で迷っている人々に、それなりの覚悟を求めているのだ。簡単さ、気軽さを売り物にした嘘くさい入門書よりもずっと親切である。事実、私自身の入門も、きわめて自覚的であった。「これからクラシック音楽を趣味にする」と決めて基礎知識の収集を行い、同時に少しずつ曲に親しんだ。何を聴けばよいかわからないから、最初はFMラジオだった。何となく好きになる、などという生易しい世界でないことは著者の言うとおりである。
それにしてもこの文章、何とかならないか。決して難しくはないけれど、無味乾燥。文学ではないのだから仕方ないと言われたらそれまでであるが、これではまるで役所の文章だ。それに第3章は蛇足。こんな場で半端な歴史を語るより、あとは指揮者の写真集なりCDジャケット写真集なりで端正・華麗なイメージを植え付ける方が、経験上よほど効果的であろうと思う。