インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)

価格: ¥819
カテゴリ: 新書
ブランド: 中央公論新社
Amazon.co.jpで確認
読む人を選ぶ書籍 ★★☆☆☆
タイトルどおりの「クラシック礼賛」「クラシック批判」の双方に、斜めから見た、立体的な著作。

ただし、読む人を選ぶ。
クラシック音楽の素養があり、楽典の素養があり、金正日ではないが自らシンフォニーを数曲作曲し、
ブルックナーの交響曲のオーケストラ譜を初見で全体像の音を類推し、
ワグナーやエルガー(時にはブルックナー・ブラームスをも)の
「オーケストレーションが稚拙だ」と論じ、スメタナやドヴォルジャークを「セミプロに過ぎない」と
論難し、休日にはピアノ(できればグランドピアノが望ましい)でベートーベン・モーツァルトなどの
シンフォニーをオーケストラ譜を見ながら即興編曲で弾けて家人からは「指揮者になれるではないか!」
と言われ、「朝比奈隆の没後、まともなハース版のブルックナーが聴けなくて悲しい」・・・

と嘆くような人ならば、読んで面白い・他山の石となるであろう。

ただし、音楽をやる者にありがちなように、主観的で独りよがりな表現が目出つように思われる
(私も、であるがw)。

なんか音楽を聞きたくなった ★★★★★
私自身、音楽はまったくの門外漢なのだが、本書を読んでみて音楽を聞いてみようと思った。

バロックからクラシック、現代音楽まで、各特徴が述べられている。
ただ、本を読んでてもどんな音楽なのかなんて分かんない。

それでも聞いてみたくさせるだけの力が、本書にはある。
うーん・・・ ★☆☆☆☆
評価が高いので読んでみました。

私はクラシックに関しては全くの素人で、音楽的教養もありませんが、何か説明が陳腐な感じがしました。

例えば、「現代人の耳にはキンキンした不協和な響きに聞こえる「ドソ」の響き(和音)」とありますが、現代のロック音楽には殆どこの響きが用いられています。

またバロックの項では、1722年に「平均律(バッハ)」及び「和声論(ラモー)」という音楽史的に非常に重要な出来事があったにも関わらず、あまり説明がありません。

さらに「「楽譜として設計された音楽」のみが、芸術としての音楽のありようである」との説明にも納得がいかず、というよりはバッハも即興演奏を嗜んでいたはずであるが、当時としての記録媒体が紙でしか無かったが為のことで、現代では録音技術の進歩に伴い、現代の音楽も当然芸術としてあるべきだと思います。

またモダンジャズについては、チャーリーパーカーの名前は出て来ませんし(モダンジャズイディオムの9割はパーカーといっても過言ではないと思うのですが)、バップ以降に登場したハーフディミニッシュや、ブルース及びブルーノートの発生等等、音楽史的にも重要な流れではあるはずなのに殆ど触れず、筆者の偏りが感じられました。
「西洋音楽」と「欧州の歴史」 ★★★★☆
この本は西洋音楽(クラシック音楽)の歴史を解説した本です。有名作曲家が活動した当時の時代背景や聴衆の変化が理解でき面白いです。流れを簡単に説明すると、

【中世音楽】中世の宗教音楽からルネサンスにより作曲家の誕生(作曲家の意識変化、活版印刷の発明)
【バロックから古典派】絶対王政の時代から市民革命による聴衆の変化(貴族から市民へ)
【古典派からロマン派】近代化(啓蒙主義)とそれに対抗する浪漫主義の時代(西洋音楽に対する聴衆の意識変化、娯楽音楽対芸術音楽)
【近代音楽】大衆社会の到来により西洋音楽の終焉(西洋音楽からポピュラー音楽へ)

この本は有名作曲家が活動した当時の時代背景や思想背景を知りたい人には参考になる本だと思います。
クラシックを知らない人でも楽しめる本 ★★★★★
普段、ポピュラーミュージックしか聞かない私にとって、クラシックは敷居が高く、知識や教養がないと楽しむことができない芸術作品という印象を持っていました。
しかし、クラシックが作曲された当時の人にとってはポピュラーミュージックであり、“クラシック”と呼ばれるジャンルの音楽は存在しなかったのだと知りました。
また、ドイツの作曲家の音楽は、当時の人々にとっても敷居が高く、娯楽ではなく、芸術や哲学的なものだと感じていたようです。

クラシックからポピュラーミュージックへと変化していく経緯が描かれています。
唐突にポピュラーミュージックが生まれたのではなく、必然的な流れだったのだと感じました。