親、彼女、好きな男、いろんな要素にもまれて悩む大学生に共感できる
★★★★☆
様々なことに悩む大学生と、その彼をさりげなくフォローしながら見守る先生の甘くないけど仄かな何かが根底に漂い続ける作品。
どこまでもまじめに悩む受けと、どこまでも飄々とした独自スタンスを見せながら見えないところでさりげない気づかいの出来る攻めのコンビネーションが結構ニッチっぽくてよい。
出会いの会話から新鮮で最初から引き込まれる。
同党に見えて先生でゲイである佑介がさらっと真樹を諭していく関係もよし。
何となく気になっていた佑介の存在と自分の彼女の存在で漠然と比較して考えてしまう真樹の心の振れ幅も面白い。
父親と自分で作り上げた勝手な確執と、自分で作り上げたくせにそれに悩む真樹もリアル。
題名はちゃちですが、内容はよいですよ。