思いやりのDNAに気付かされました。
★★★★★
自分のDNAに刻まれている思いやり、いたわりの心を思い出すきっかけになる一冊です。
表紙の「「思いやり」は成績より偉かった!」と言うキャッチコピーが表すように、
競争に明け暮れる現代人への、人間性回帰のメッセージが詰まっています。
印象的だったのが、「三つ心、六つ躾、九つ言葉、十二文、理十五で末決まる」
と言う、子供への人間性教育の簡潔で要点を抑えた基準です。その順番になるほど
と納得し、三の倍数にも不思議な説得力があります。
協力無しには生きることができなかった農耕民族の日本人だからこそ、作り上げることが
できた世界にほこれる「思いやり」文化ですね。