幸いなことに、昭和40年、講談社の別冊少年マガジンに幻想マンガ「テレビくん」の掲載をきっかけに、雑誌の注文が増え、貧乏からようやく脱却します。ところが待っていたのは眠る暇もないほどの、多忙な毎日...。毎日を必死で生き抜く筆者の姿は感動的ですらあります。
そんななか宝塚ファミリーランドの仕事でたまたま宮(元)軍曹に再会したことで、昭和46年、ラバウルへ26年ぶりに向かいます。はたして「美女」エプペとの再会はかなうんでしょうか。
本巻の102-126ページ、129-138ページは「突撃! 悪魔くん」、184-201ページは「ドブ川に死す」、215-227ページは「残暑」の原稿を再利用しています(いずれも、ちくま文庫の『奇人怪人大図鑑』に収録)。あわせて読むと、興味深いです。