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新編美の法門 (岩波文庫)

価格: ¥819
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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時々立ち帰る点 ★★★☆☆
浄土思想と美と民芸の癒合をはかり、民芸の価値復興をはかったのが柳宗悦の功績の大きなものの一つである。その柳の根にある思想がわかりやすく説明されている。「美醜」の区別をしようとする判断そのものが「美」の妨げであり、そのような判断を越え、全てに仏の美を読み取り感受することこそが本当の美の世界を築きあげる。日本人にとっては彼の展開する「無」の思想はそれほど違和感なく了解できるのではないだろうか。記述もわかりやすくすっとのみこむことができる。しかし我々はそこにとどまらず、柳の到達点を正確に評価し、なおかつ批判的にのりこえる方向を探求する必要がある気がしてならない。
生涯の座右の書にしたい ★★★★★
はじめて、心底手元に置いて生涯座右の書としたいと思った本でした。
ものづくりを志す人にとって何度も読み返す珠玉の本となると思います。
しかし実はものをつくるということも超えていて、ひとがなにを美とするかという根源的な問いかけは、二元的な世の中を超えようとする跳躍を感じ、志しを感じます。美を入り口としていますが、実はもっと広大で深遠な内容に思われます。
般若心経のような仏教的な理解の上で読まないとむつかしくもあるかもしれませんが、とても21世紀的でもあり、新しいです。
読む人が読む時期によって受け取り方が深まり、自分の浅さや深まりを感じるバロメーターにもなるかもしれません。どのページを開いても深まっている時なら啓示的です。それはたぶん不二の美というものが常識を超えた普遍的なものであるからかもしれません。ですから例えば民芸の美を理解できない場合には、この本はピンとこないかもしれません。

「不二の美」
醜でもなく、美でもないものです。
美と醜がまだ分かれない前のものです。
美と醜が互に即してしまうものです。
反面に醜のない美それ自らのものです。
(本文より)

全部読む必要はないのでは? ★★☆☆☆
 各講ごとにいろいろな題名がついていますが、述べていることは同じなので2、3講読めば、大体理解できます。というか、各講の内容が似たり寄ったりで、思考の発展も広がりもあまりない。
 柳氏の美的理念を理解するのには良いと思いますが、全部読む気力は正直起きないでしょう。