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見える学力、見えない学力 (国民文庫―現代の教養)

価格: ¥594
カテゴリ: 文庫
ブランド: 大月書店
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「学ぶ意味」と「学び方」を知ることから始まる。 ★★★★★
百マス計算の元祖・岸本裕史(きしもとひろし1930〜2006)から、子どもの教育というよりも、自分自身の教育を視点で学びました。
例えば、4「読書は楽しい自己教育運動」、5「遊びは成長の糧」、7「テレビ十悪」など、それぞれ具体的に指摘されて、私たちが現代社会を生き抜く、そして知的好奇心を増幅してくれる貴重な素晴らしい1冊です。

お子さんの教育について考えておられる方に、お薦めです。
僕は、自分自身の教育の仕方を、この本から学びました。
テレビっ子だった僕が、中学3年生から読書を楽しむようになった。
テレビを1万時間見た後、読書1万時間を経験して思ったのは、「人は本を読む動物である」と思ったことです。

p77「遊びで集団がつくる学習」から、遊びで体力を養い、集団能力や指導力が育まれると述べられている。集団の遊びから、空気を読むことを学ぶ。相手の仕草で心理を読み取る能力です。これは、テレビゲームやメールでは学習できません。

第九は、創造性の枯渇…
p122 新日鉄の社長・会長をしていた故武田豊氏は、「いま、ビジネスマンに求められているものは、企画力と実行力である。(中略)テレビにどっぷりつかっていては、社会に貢献できるような企画力は生まれない」と喝破しています。

p148「読む力は学力獲得の前提」は、国語力です。
深谷圭助著『なぜ辞書を引かせると子どもは伸びるのか』(宝島社2008年)のp62「ひらがなが読めれば辞書は引ける!」と、子どもたちが辞書を引いている写真には説得力があります。

岸本裕史から、「学ぶこと」を学ぶ、歴史に残る名著です。

改訂新装版『見える学力、見えない学力』(大月書店1994年)が出版され、僕は、これを愛蔵版としています。
「人生の支えとなる学力」を向上させるために ★★★★★
小学校を卒業するまでに
子供が身につけなければならない本当の学力とは何か
そしてもし、その学力が「見えない」としたら
親は子供に、その学力をどうやって身につけさせたらいいのか
..この本は、その解を与えてくれます

見える学力とは、いわゆる成績で示される学力のこと
..対して見えない学力とは、
成績からは見えない「個性のある人生の支えとなる学力」のことです
著者は、この見えない学力をさらに次の3つに分け、
それぞれの力を向上させる方法を具体的に提示しています
1.基礎的な体力・運動能力
2.感応表現力
3.「読み」「書き」「計算」を基礎とした基礎学力

私自身、小学生の子供を持つ親として「読み」「書き」「計算」の大切さ、
その向上のさせ方は、大変参考になりました
教えていただいた下記方法は、子供と一緒に取り組んでいきたいと思います
 勉強時間を1日5分から1分ずつ増やしていく(P90)
 教科書の全文筆写、ただし最初は200字から(P143)


著者は、百ます計算の生みの親であり、通信添削「ドラゼミ」の総監修者でもありました
しかし何より素晴らしいのは、長年の小学校教師生活で培われたその現場視点です
それ故に、彼の提唱する「本当の学力の伸ばし方」は、説得力と愛情にあふれています
小学校入学前のお父さん,お母さん必読 ★★★★☆
本書で言う「見えない学力」とは,学校で習ったことを消化して自分のものにしていくために必要な基礎学力の事です.そして,この「見えない学力」は読書,遊びといった日頃の活動と,会話・しつけといった大人から与えられる文化によって培われるとのことです.第1部ではこの「見えない学力」をいかに培っていくか,親から見ると,いかに与えていくかという事が方法論も含めて述べられています.また,第2部では学校に上がった後,学習したことをいかに定着させていくかについて,百マス計算のような具体的な勉強方法を交えながら解説しており,リアリティが感じられます.

一方,テレビと砂糖を悪者にしていますが,一般的に言われていることなのでそれほど違和感はないものの,それぞれ一節を使って書いている割には科学的根拠が曖昧なような気がします.

見えない学力を培うにしても,見える学力を定着させるにしても所謂「読み」「書き」「そろばん」が基本になるとのことです.うちの子どもたちは既に小学校の高学年になってしまいましたが,小学校に入る前,あるいは,赤ちゃんのうちにこの本に出会っておればと思いました.

小学校入学前のお子さんをお持ちのお父さん,お母さんは是非本書を読んでみて下さい.
教育現場の豊富な経験から生まれ、すでに古典的な完成度をもった名著中の名著 ★★★★★
 小学校の先生への尊敬のまなざしというのは現在ではすっかり消えてしまったようですが、本書を開くと超一流の人に出会った、襟を正して読まなければとまず感じるでしょう。著者はすでに賛辞の言葉が必要ないほど著名な方であり、この本は50年に一度出るか出ないかほどの古典的な完成度を持ち、名著中の名著。子供への深い愛情も至るところに感じられます。
 百マス計算を広めた人ということで、計算中心の教え方のように先入観をもってしまうかもしれませんが、本書を丁寧に読めば、必ずしもそれだけに力点を置いていないことがよく理解できます。岸本氏の視野はもっとはるかに広く、現場から吸い上げた豊富な経験を幾つも結晶化させています。企業で働く人達の場合、50歳以降は能力の総合的な発展成長が終着点になりますが、小学校教師の到達すべき点はもっと異質で、むしろ人格的なものです。同時に世間で忘れられていることは、優れた教師は同じように優れた若手の教師を育てていくという世代継承の義務を意識しており、その動力は学習塾の有名な先生方が持つような知識・テクニックではなく、人格的な影響力です。日本の巨大な学校制度でさえ、たった一人の人間の純粋さに動かされたのであり、岸本氏を評価する場合、まず第一にその高潔さをみるべきです。毀誉褒貶、見解の相違はあるにしろ、岸本氏の周辺には有名無名の同じように優れた人達が結集しており、日本の学校制度の伝統である“現場での実践力”を世代から世代へと継承させています。もし、これを疑問に思う方がいたら、岸本氏グループの問題集を多数発行している清風堂という出版社で数々の小学校生向け問題集を実際に使ってみればよいでしょう。教育は塾ではなく、学校と家庭をまず現場としており、できない子供への視線から公教育が広がっていき、それがすべての始まりと岸本氏は教えています。
バイブルです ★★★★★
子供の学力を高めるメソッドとしては、元祖であり、バイブルといってよい本です。

岸本先生は、百マス計算を小4の生徒から教えられて教育現場に導入した最初の方です。そのことが書かれているのがこの本です。岸本先生は陰山英男先生からしても師匠筋にあたります。

この本は、計算練習・読み書き練習の徹底を主張します。これが陰山メソッドに継承されていきます。

しかし、実は、それ以上に重要な主張があります。分析的な意見に止まるので読者の実践に結びつきにくいのですが「子供の語彙力で学力は決まる。それは親の資質で決まる」という理論です。

具体的には、親がふんだんに本を買い与えている家庭、親も本をいつも読む家庭の子供は高学力になり、親も本を読まない、子供に本を買い与えない家庭の子供は低学力になる、という明白な因果関係を述べています。
テレビ(今でいうならテレビゲーム含む)を親が見る家庭、子供に見せる家庭でも、長く見せただけ、子供の学力が低下する、と分析します。

これは至言であり、筆者以降もあちこちの教育者が繰り返し同様の分析を発表しながら、大部分の親が実践していません。だから、子供の学力低下が止まらない、ということではないかと思います。