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今昔物語(下)―マンガ日本の古典 (9) 中公文庫

価格: ¥620
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論新社
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変わらぬ今昔 ★★★★☆
欲ボケ、欲ボケ みんな同じ
小人閑居して不善をなす
幽霊の正体見たり・・・
人の心こそすべての根源、
いろいろなお話が超面白いよ。

上巻から続く「引出物」に驚く。
人物・個性の書き分けが話しを軽く、明るくしている。

超能力、不思議な力に驚き、怖れながらも、
それをも我が物としようとする欲のすさまじさ。
まぁ、のびのびとしたこと。
今日でもそこかしこに。



水木先生も特別出演されています(単行本レビュー) ★★★★☆
『今昔物語(下)』は「マンガ日本の古典」の第9巻として1996年に刊行されました。
12作品が収録されています。

上巻と同様、怪異譚、エロチシズム、スカトロジーなど、筆者の趣味が作品の選択に反映
されています。原典の初出順に話が並べられているわけではないので、本書から読んでも
さしつかえないと思います。「あとがき」がある分、こちらの方がかえってよいかもしれ
ません。「あとがき」では『今昔物語』を手がかりに、幸福について語っておられます。

原典は12世紀に成立していますが、本書には平安期の闇といったものをいささかも感じ
させません。たとえば諸星大二郎さんが描くなら、正反対の作品集になったと思います。
やはり作家の個性が出るのだなあ、と本書を読んで感じました。なにせ一番恐いのはタイ
トルページの絵ですので。むしろ明るさが全編にただよう作品集です。

「生霊」という作品では例外的に、先生ご自身が冒頭に出演され、案内役をつとめられて
います。このように水木色をもっと出せば、作品としての評価も上がったのではないで
しょうか。

内容的にあっさりしているので星3つとも思いましたが、いつものごとく風景が過剰なま
でに緻密に描かれていますし(この画風になじんでしまうと、他の作家の作品がまっ白に
映ってしまいます)、人物の輪郭を肉太で描く、昨今の力強いタッチを堪能できますの
で、星4つとしました。

なお単行本には「マンガ日本の古典」の刊行を告知するしおりがついており、そこには水
彩画で描かれた先生の自画像がちいさく印刷されています。

「ねずみ大夫」
「安倍晴明」
「稲荷詣で」
「幻術」
「妻への土産物」
「水の精」
「墓穴」
「引出物」
「外術使い」
「寸白男」
「生霊」
「蛇淫」
「あとがき」

今昔物語 ★★★☆☆
テレビの日本昔ばなしと思って手に取ってみたら今昔物語でした。内容は日本昔話とそう変わりませんが、こちらの方が面白いと思いました。この本は水木しげる氏が漫画で書いていますので大変読みやすくなっています。明治の有名な作家の芥川龍之介氏の短編も多くはこの今昔物語を題材に取り上げています。以前、厚い本格的な原文を古語辞典を片手に読みかけたのですが、途中で投げ出してしましました。
 同じ本でも子供の頃と大人になって読むのとはずいぶん感じ方が違うものだと思いました。上、下巻になっており上巻では11、下巻では12の話が収録されています。原文をゆっくり読んでみたいと思いました。
摩訶不思議な今昔ワールド ★★★☆☆
Hな話オンパレードの上巻と比べて、こちら下巻に収められている話の題材は幅が広く、個人的には下巻のほうが楽しめました。
もちろろんその手の話もしっかりおさめられていますが、上巻でさんざんその手の話を読まされたので、下巻にたどりついた時にはもう感覚が鈍ってしまったのか、特になんともおもいませんでした。

安部晴明に関した話が一つ収められていますが、あくまでも、こーいう人がいたそうな、という話に留まっているので、安部晴明狙いの人はわざわざ購入する意味は無いでしょう。

なんとなくやせてて聡明そうなイメージの安部晴明を今まで持ってたのですが、水木しげるの描く安倍晴明は神経質そうな中年太りの気象庁勤務のおっさん、という感じがかえって新鮮で良かったです。(表紙のカラーイラストの人物がそうです。)

上・下と読んで思うのは、昔の人たちの性に対するおおらかさ。娯楽が少なかったからなのだろうか? 

水木ワールド最高です。 ★★★★☆
今昔物語がマンガになるとどのようになるかと期待して読みましたが,私のもっておりイメージにぴったりでした。また今昔物語を見たことのない方でも,今昔物語を読む第一歩になると思います。特に安倍晴明の絵は,よくここまで感じが出せるなとびっくりしました。