日本の食生活全集 (15)
価格: ¥2,900
食べるということは、縮の経糸と緯糸のごとく、自然と人間が互いにからみあい、独自の文化を形成する営みであります。 本書はその意味で、新潟の各地域の各家庭の食を描くことによって新潟の文化の大本を描いております。 いや、「稲作文化」といわれる日本の大本を描いております。 雪国の苛烈さと豊饒、その典型たる「新潟の食事」をお届けします。 内容的には、「蒲原の食ー潟と田と川の恵みに囲まれて」・「岩舟の食ー鮭の川、三面川とともに生きる」・「古志の食ー水漬の技術にみる自給の豊かさ」・「魚沼の食ー信濃川と山々とが出会う地の食」・「頸城海岸の食ー日本海の幸を求めて海女も活躍」・「佐渡の食ー海に浮かび、山と平野のある独立国」に分かれる。 それぞれにⅠ四季の食生活・Ⅱ基本食の加工と料理・Ⅲ季節素材の利用法を記す。 本書総論に相当する「新潟の食とその背景」及び「新潟の食資料」を巻末に置く。 *この本は大正の終わりから昭和のはじめころの新潟の食生活を再現したものです。(「本書の表現と読み方について」より)