日本の食生活全集 (41)
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稲作や茶、磁器の発祥の地の栄を担い、はるか昔から朝鮮、中国、ヨーロッパとゆききし、クリークのある独自の暮しを築き、玄界灘・有明海二つの海の恵みを受けて古から「栄の国」といわれてきた「佐賀の食事」をお届けします。 内容的には、「佐賀平野<クリーク地帯>の食ー満々と水をたたえた堀が潤し、魚を育む」・「有明海沿岸の食ー春の干潟にムツゴロウ、夏の筑後川にえつの群れ」・「背振山地の食ー栄西禅師が伝えた茶をもみ、林業で栄える村」・「玄界灘沿岸の食ー回遊魚や瀬魚に網をかけ、潮吹く鯨を追う男たちの海」・「カトリックの島 馬渡島の食ー感謝の祈りとともに食す山羊肉、潮豆腐」・「有田<焼きものの里>の食ー有田焼継承の技を生み出す<食道楽>」・「多良山麓の食ー米換え、麦換えして魚を得る、緑あふれる豊足りの村」に分かれる。 それぞれにⅠ四季の食生活・Ⅱ基本食の加工と料理・Ⅲ季節素材の利用法を記す。 本書総論に相当する「佐賀の食とその背景」及び「佐賀の食資料」を巻末に置く。 *この本は大正の終わりから昭和のはじめころの佐賀の食生活を再現したものです。(「本書の表現と読み方について」より)