ダンドーと猟犬群と鬼灯ラン
★★★★★
今回は、ダンドーと猟犬群の山原と鬼灯ラン(広部 蘭)の話ですね。
今回はあんまりあやめはあまり出てきませんね。
しかし、相変わらず弁当のバトルシーンは面白いです。
セガが好きな人にはぜひ読んで欲しいです。
裏切られた!(いい意味で。あと、少しネタバレあり注意)
★★★★★
まず、私の愛してやまない顎髭を活躍させてくださり、ありがとうございます!
白粉よりも頻繁に登場していたような気が(笑)
さて、今回は佐藤が初恋にケジメをつけ、またひとつ大人の狼になるというストーリーです。
そこに例によって半額弁当が絶妙に絡んでくるワケですが、それは読んでのお楽しみということで。
そしてまた、いつものようにセガ派感涙のエピソードがあちこちに散りばめられております。
いや、いつも以上です(笑)
かつて、リビングのテレビを占領してプレステのFF7に夢中になっている同棲中の彼女を冷ややかに横目で見ながら、ハードオフで買ってきたちっこいテレビでグランディアをプレイしていたセガ派の私は、佐藤に共感を覚えることしきりでございました。
結局ゲームの趣味が合わずにその彼女とも別れたけどね!
・・・私のことはさて置き、本質を見極める眼力を持ったセガ派の佐藤が、なんで嘘で練り固めた広部さんにホイホイついていっちゃうかなー、とヤキモキしましたよ。
でも、ちゃんといい意味で裏切ってくれますのでご安心を。
そして最終バトル後の余韻の深さはいつも以上で、不覚にも涙してしまいました。
セガ派必読の書です。
ところで、今回310円になると思われたタイトル弁当が、よもやの値下げ!
原点回帰の巻とのことでしたので、その意味合いもあったのでしょうか(笑)
次巻からはまた5円ずつ上がるのでしょうか?
その辺がどうなるのかも含めて、早くも6巻が待ち遠しくなっております!
あと、ちょっと茶髪に惚れてしまいそうになりました。やべえ。
主人公=SEGAファンの具現化
★★★★☆
このシリーズ5巻目ということで、皆さん佐藤の性格はつかんでると思います。
これまでの話で培われた人間関係。因縁であったり、友情であったり、いろんなことがありました。
それらに加えて、新キャラが数人出てくるんですが、複線を張り、これまでの話と今回のキャラが
いつの間にか佐藤を中心に発展していく。
今まで以上に今回佐藤が「SEGA」を語る姿がカッコよく見えて、なぜ自分はPSを選んできたのかを
嘆いてしまいました。
SEGAの新ハードを佐藤のために出して欲しい。
そう思いました。
過信と偽りの虚飾を一蹴する雄々しい真の≪狼≫
★★★★★
原点回帰で挑んだ本巻とのことだが、内容的にはむしろこれまでに無い要素を用いて、改めて≪狼≫の熱き血潮を浮かび上がらせる展開だった。これまでに無い要素とは、第1巻のレビューで「傍から見れば大変しょーもない世界である。無価値である」とした、半額弁当奪取に参加しない、関知しない人のことである。半額弁当や、それに集う≪狼≫達を見下す佐藤の幼馴染み【広部蘭】の言動に読み手も時折歯噛みするのだが、同時に解らなくもない彼女の内面も示される。そこに描かれる表面上の理解と自己否定が、内心憧れ続けていた“本物”への渇望の裏返しだと気付き、佐藤がこれまで見せたことの無かった態度、視線、凛とした心意気、すなわち心から好きなことに熱中する一途な想いと空腹という根源的な状況に触発されて、一度は蔑んだ半額弁当が、スーパーが、≪狼≫達の存在が劇的に変わっていく、その経緯が何とも溜飲の下がるクライマックスとして描かれていた。最後の挿絵が見事な結末を表している。この広部さんは今後も登場して欲しい、生まれ変わった姿で佐藤の前に早く現れて欲しいキャラである。
他にも自らの想いを半ば無理矢理閉じ込めた人物が出てくる。ダンドーと猟犬群の頭目【山原】の想いもまた解るだけに切なさを内包しているが、ここにあるのは一種の諦めなのだろうか、現実的な妥協なのだろうか。そして最後の闘いにその答えは見つかったのだろうか。しかし、ダンドーこと壇堂先生も不惑を迎えて頑張るネ!
今回は著莪との甘過ぎる密着が減少した(1章の最後に佐藤と何処へ走り去ったのかは激しく気になる)代わりに沢桔の“姉妹漫才”だったり、白粉さんの佐藤集中攻撃だったりと、違った面白さを見せている。できれば里帰りしたのだから佐藤父母の大フィーチャーがあってもよかったかも(母は面白かったけど)。
初版には『新春ベン・トー 銀はがしおみくじ』なる特典しおりが付いてくる。コインで擦ると自分ならおそらく『末吉』辺りが出てくると思うが……これは剥がせんなぁ。正月らしい装いの槍水先輩を愛でるしかあるまい。
偽り続けた自分
★★★★★
本当の自分をみてくれる、だから気が楽になる、素顔になれた ※本文中から
今回は佐藤の憧れの広部蘭が登場します。広部さんはアイドル【鬼灯蘭】の芸名として登場します。
女優になりたいのにイメージと違うアイドルとしての仕事。本当の気持ちを偽り続けるのは幸せなのだろうか?
【鬼灯】の花言葉
【自然美】【頼りない】【半信半疑】【偽り】
この言葉を頭に残しながら読むと物語が一層楽しめると思います。