絶海孤島で行われる防衛庁の秘密演習。蜘蛛に似た形の戦車レプトネーターが暴走する。由宇との攻防がおもしろい。

絶海の孤島で行われる防衛庁の秘密演習。そこには厳重に拘束された奇妙ないでたちの少女、由宇の姿があった。ＡＤＥＭの視察が注視する中、演習は始まった。驚異の性能を発揮する無人多足型戦車レプトネーター。だが、その兵器が突如暴走を始める。外部との連絡を絶たれ、残されたのは拘束されたままの由宇と傷ついた人々。極限状況の中、由宇たちは生きるために足掻き始める。一方、伊達の秘書官・八代はこの状況を打開するために闘真を投入することを試みる。それは闘真の呪われた血を再び呼び覚ますことに他ならなかった。

無人島で行われる自衛隊の新兵器を使った演習。その裏で蠢く陰謀に巻き込まれる由宇や闘真たち。この巻のラストは少し切ないです。

文句なし。ものすごくおもしろいです。１巻でただよっていた作品自体のとっつきにくい雰囲気は、人間の物語が生き生きしてきたことによって、かなり解消されてきました。主役、脇役のキャラの立ちかたも実にバランスがよい。簡潔で読みやすい文章もよし。もちろんアクションシーンもスピード感があるうえにスケールも大きい。闘真の天然っぷりと由宇の冷静純情常識知らずっぶりの対比も実に読んでいて楽しい。さらに麻耶のお兄様大好きっぷりはかなり危険なものがあります。んーと、余儀なく厳しい責務を背負わされているお嬢様なのですが、気丈で自分の使命は捨てず、だれも信用せず、でもお兄様だけは大好き。お兄様を守るためならお兄様を殺すことも辞さない。危険です。危険すぎます。まあ以上に書いたような要素で楽しめたり萌えたりする人は、読んでみてまずハズレなしです。あと個人的に、さりげに伊達が好き。こういう読みかたできる小説って楽しいんですよ、ほんと。

【「は、は・・・・破廉恥なものを見せるなあっ！」】絶海の孤島で行われる防衛庁の秘密演習。そこには厳重に拘束された由宇の姿があった。ＡＤＥＭの視察が注視する中、演習は始まり、無人多足型戦車レプトネーターは驚異の性能を発揮する。だが、その兵器が突如暴走を始めた。外部との連絡を絶たれ、残されたのは拘束されたままの由宇と傷ついた人々。由宇たちは生きるために足掻き始めた。一方、伊達の秘書官・八代はこの状況を打開するために闘真を投入することを試みる。それは闘真の呪われた血を再び呼び覚ますことに他ならなかった。気が向きました（笑）今度もまた海の上です。由宇と闘真は中盤あたりまで再会しないのですが、それについてやきもきしたり、イライラしたりしないで、気づいたらいつの間にか「あれ？もうこんなとこ？」という感じ。つまり言いたいのは読者を飽きさせない話ってことです。【】は二人の再会シーンから由宇で。ハレンチって・・・・（笑）まあ、たしかに破廉恥ですが。シリアスなのにギャグが所々散りばめられていて笑えます。

絶海の孤島で行われる防衛庁の新兵器演習。そこには体を戒められた由宇の姿があった。そして新兵器を狙う別の影も。陰謀渦巻くさなか、一方闘真は！？

前作をカバーに釣られて読んでみた。とにかく面白い。つぼにはまりました。新刊購入には本屋を５件以上はしごした。どこも売ってないし、本屋に予約したら品切れです。とか言われたよ。

１巻は非常に面白かったですよ。期待の作品９Ｓの続編です。防衛庁の演習に参加した、拘束された少女「由宇」。演習中突然戦車が暴走を始める。その暴走を止めるために闘真を投入する事が決められ・・・。