あらゆる価値を疑え
★★★★★
世の中にある宗教(唯一絶対の価値感)を理論的に、わかりやすく否定しています。世の中のすべての価値観から開放され、自由になれる、素晴らしい内容だと思います。大袈裟にいえば太宰や芥川くらいの強烈な刺激があるとおもいます。これからの時代の最先端を生きていくすべての人間は読んでおくべきだと思います。自由を楽しめる人には星5つです。
「神の存在」、この大テーマにおいて、この程度の論議しか出来ないのかなあ…
★☆☆☆☆
「神の存在」、有史以来人類の英知が挑んできた大問題です。
ご関心があるテーマであれば、まあ、読んでみてください。
貴方がこの本に納得する程度であれば、残念ですが、貴方はこの論題の深い論議に向いていません。
大上段な物言いで申し訳ありませんが…事実です。
結局、この筆者の「科学的には神などいない」との主張の「科学的な」論拠は、
量子力学の不確定性原理に置かれています。
「量子力学によればすべては不確定なのだから、すべてを見通せる神など居るはずがない…」
馬鹿馬鹿しいと思いませんか?
おいおい,神がいつからラプラスの悪魔になったんだよ,と思いませんか?
揚げ足を取ろうとすれば、このような感じでしょうか。
1・定義の問題
この人の「神」の定義は、「すべてを事前に完全に見通せる存在」であるようですが、
なぜ神をそう定義しなければならないのでしょうか。
2・不確定性原理の問題
筆者の不確定性原理の理解は、コペンハーゲン解釈による物ですが、
ご存じのようにその解釈も仮説に過ぎず、何ら固まった物ではありません。
しかし、そのような揚げ足取りをするまでもなく、
貴方が物をきちんと考える方であれば
「人間の脳が作り出す物が世界の全てである」、という筆者のあまりにも幼く傲慢な物の見方に辟易されるはず。
もし本当に万物を創造した「神」が居るなら、
創造物たる人間の脳で捉えられる世界などに囚われるはずもない、という可能性について
なぜ少しでも思いがはせられないのでしょう。
自分が分かっている世界が世界の全てであるなどと、
今日日、まともな科学者なら一人として考えておりません。
「神」に関しては、いろいろな人がいろいろな理解をお持ちです。
筆者が何を考えても自由です。
しかし、このレベルの本を絶賛する人がいる、という事がただただ悲しく、
辛口ではありますが、思ったことを述べさせていただきました。
著者から自由になれなくなりそうだ!
★★★★★
このように生きて行ければ素晴らしいだろうが、思想的に自由になれても、群れることで、スケールメリットの恩恵を受けながら生活している者が実行すると、生活が困窮していくのではないだろうか?宗教に頼る人の要因の中で、経済的に安定していれば、それに頼ることなく生活出来る多くの末端信者が存在するだろう。著者には、是非、経済的に困窮している者が、経済的に安定し自由になる為の知恵を記していただきたい。著者から自由になることも大変そうだが…
サクサク読めた(^^)
★★★★★
私の人と話すときのタブーとして、政治・選挙・宗教ってのがある。
人と意見がくいちがったら、相手の話に合わせるのが鉄則だ!(笑)相手がむきになるので、話にならない・・・。
この本は、かなり共感できた!しかも頭の中の靄がはれた。
宗教家の皆様には、あってはいけない本だと思う・・・じぶんの論が通らないからだ・・・。
いろんな形で批判するのであれば読まないほうがいい、面白い画期的な本だと思った。
いろんな宗教本の中では、一番面白かった!オカルトてき宗教と相対関係にある原始仏教の本かな・・。
私が思っている普通の日本人にオススメの本です。(笑)(・・;)検索→天どこ
宗教の本質と価値観が分かる本
★★★★☆
「なぜ、脳は神を創ったのか?」
見るからに読みたくなるような題名の本です。そして、読んでみてその筋書きも旨く纏められているなあと感心します。
宗教の本質がよく表されていて、なぜ人間が神を創ってしまったのかも分かるような気がします。
宗教について興味のある方も多いでしょう。そういう方に推奨したい本でもあります。
私も興味があり、第3章の「神は存在するのか?」は何回も読み直しました。
最後の章(第5章)に人間の価値観ということについて著者が最も訴えたかったことが書かれていますが、少々理想像の抽象的内容にガッカリしてしまいました。著者の専門であるところの機能脳科学を詳しく紐解いて解説されていたならば、最高の著書になっていたかもしれません。