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「シカゴ」 オリジナル・サウンドトラック

価格: ¥2,520
カテゴリ: CD
ブランド: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
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   カンダーとエッブのミュージカル『シカゴ』の映画版は製作に長いことかかったが、待っただけの価値は十分ある。ロブ・マーシャル監督による大きな変更は、古典的なミュージカル・ナンバーを空想的な場面に変えたことで、これはもちろんCDではわからない。もっとも大事なのは、アレンジが生気に満ちあふれていて、しかもこのショーの精神に忠実なことであり、キャスティングも的を得ていることだ。キャサリン・ゼタ=ジョーンズは実際にそのキャリアをイギリスの舞台でスタートさせており(『パジャマ・ゲーム』と『フォーティセカンド・ストリート』に出ている)、彼女がセクシーなヴェルマ・ケリーを演じるのはさほど驚きではない。ロキシー・ハート役のレニー・ゼルウィガーのほうはいささか微妙な選択だが、彼女は歌の要求に見た目よくこたえられるところを見せている。本当に思いがけなかったのは、ラッパーのクイーン・ラティファだろう。彼女は役柄にすっかりなりきって「ウェン・ユーアー・グッド・トゥ・ママ」を熱唱している。そこまではいいのだが、クイーン・ラティファ、メイシー・グレイ、リル・キムによるR&B調で繰り返された「セル・ブロック・タンゴ/ヒー・ハド・イット・カミング」は説得力に欠けるし、アナスタシアの「ラヴ・イズ・クライム」も退屈そのものだ(厳格主義者は安心してほしい、これはエンド・クレジットに重なっているから)。その一方、このCDにはボーナスが2つ付いてくる。映画版ではカットされた「クラス」と、カンダーとエッブがファイナル・カットのために書いたすばらしいデュエット曲「アイ・ムーヴ・オン」である。ブロードウェイ・ショーの映画化をだいなしにするのはじつに簡単だが、幸いなことに、『シカゴ』はそれが正しく行われうることを証明している。(Elisabeth Vincentelli, Amazon.com)