それは、中沢の贈与論における、ケネーの重農主義の再評価にも繋がるようでもあり、マルクスの読みかえの可能性にも思える。「三木学」の継承者を求む、と他の論者の解説にあるが、それは吉本の後期思想の完成と対応させなければ無駄だろう。
三木のヒトのからだについての教科書。例を挙げると、両生類までは首が廻らず、「振り返る」ことが出来ないが、哺乳類は後ろを振り返る、「追憶」が可能になったとある。