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イノセンス創作ノート 人形・建築・身体の旅+対談

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 徳間書店
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偉大なクリエイターの独り言 ★★★★★
今まであちこちに掲載されたイノセンス関連の文章を再録した部分がほとんどですが、一部書き直しや新しい部分もあります。
この本は最初から読むと「押井監督ってすごい」って感心してしまいます。

しかし、途中のページから飛ばし読みすると、この企画の影のとんでもない事実が読み取れます。
それが100%本当の事かどうかは分かりませんが、助言で参加した「攻殻機動隊SAC2ndGIG」が1stより暗く分かりにくいストーリーになった理由や、2ndGIGのストーリー展開のヒントまで書かれています。

本文でも対談でも、決して持論を曲げない押井氏の強さには驚きます。
押井作品がよく分からなくて、もっと理解したいという方には、一読の価値がありますよ。
戦争ゲーム的な不思議な比喩も、押井氏らしくて、読んでいるうちに面白なと思ってしまいました。

イノセンス ★★★★☆
攻殻機動隊の映画第2弾「イノセンス」がどのように制作されていったか知るには最適の一冊。
私は映画館に2度、DVDは絵コンテ、台本付きのものを購入したが自分の中で傑作に分類するものに対しては当然の行為だ。

士郎正宗による原作もそうなのだが細部へのこだわり、好奇心が世界を作り上げ圧倒的な情報量を表す。「イノセンス」に関しても一度見ただけでその情報を処理できる人間など存在しはしない。その莫大な情報を処理し、その裏にあるものを解釈するのにはやはりこういう本は最適なのである。

場合によっては作者自身の考えを超えたものを作品が生み出してしまったりもし、その分析を進めるなかで自分自身で得るところも計り知れない。芸術とはかくありなん。

イノセンスから押井監督の演出方法、考え方を知る ★★★★☆
 前半の人形・建築・身体の旅に関しては、スタジオジブリの小冊子・熱風に連載されていたものがほとんどです。また、人形・建築・身体の旅は、イノセンスの公式ウェブサイトで公開されていた(現在は公開されていません)ものです。対談に関しても、イノセンスの公式ウェブサイトで公開されていたり、他のウェブサイトで断片的に紹介されていたりしたものがほとんどです。既にこれらのウェブサイトで読んだという方は、あえて購入する必要はないかもしれません。
 にもかかわらず、私があえてこの書籍を購入したのは、アニメーションの演出方法を知るのに良いと判断したからです。戦争や軍艦などのたとえが多く、少し読みづらく感じますが、背景となる建築物、キャラクター、衣装など押井監督の演出方法、考え方は、勉強になります。押井監督の別の著書「これが僕の回答である」とあわせて、アニメーション映画の演出方法を学ぶのには、良書であると判断します。
イノセンスについての会談が秀逸 ★★★★☆
本書は前半部がスタジオジブリ発行の小冊子「熱風」の連載+書き下ろしで、
押井自身の筆によって語られる「イノセンス」制作過程と
そのテーマの解説。後半部は解剖学者養老孟司・
人形作家四谷シモン・鈴木敏夫プロデューサーとの会談からなる。
前半部については、あちこちで断片的に語られている

「イノセンス」への言説をまとめて読んでいるようで、お得。

圧巻は後半部。三人が三人とも一筋縄ではいかない論客であり
異種格闘技戦ながら、いや、だからこそ
押井のテーマのようなものがくっきりと浮かび上がって見える。
特に鈴木敏夫については、ともすれば饒舌に流れがちな押井の
言葉を徹底して整理し、定義付けていく。

もちろんそれに押井が反発し、軌道修正を加えていくことによって、
映画についての言及がより明確に落とし込まれていく。
その過程は極めてスリリングであり、この鈴木敏夫という
名プロデューサーの力量をこの点だけでも存分に感じさせられる。