その独特な世界観に耽溺する執筆者が大半なため
押井守論というよりは、全編が彼にささげられたオマージュとなのではないか、という疑問は出るだろう。
押井は宮崎に比べとっつきにくいことは事実である。しかしその濃さも、気に入ればそれなしではいられない離れがたき魅力を放っている。その難解さも、何かを語りたい人間にとってはまたたまらない素材なのだろう。