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新装版 功名が辻 (1) (文春文庫)

価格: ¥648
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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1000年先にも人を魅力するであろう大和撫子 ★★★★★
功名が辻の、千代こそ男性が望む理想の女性だと思う。 これまでも、これからも、読者の心を掴んで放さない魅力的な女性であろう。 小説としても特にこの第一巻で物語としては完結させても良い位に素晴らしい出来で、何度読み返してもなぜか涙が溢れてきます。 古代中国や、春秋戦国漢楚三国の逸話や、伝承といったもののような血湧き肉踊り、エンターテイメントに富んだ物語に比べ、日本の逸話というのは、 やはりそれほど数や知名度、細部の描写といった点では少ないように思います。 が、この千代と山内一豊の逸話は、千代が黄金10枚で噂を買ったと本作にあるように、 日本の歴史が続く限り連綿と語られる伝説となるのでしょうね。
つまらない ★☆☆☆☆
初の司馬本として読みました。
司馬さんは世間でも評判の高い作家なのでかなり期待していたのですが
正直、つまらなかったです。
物語も特に印象に残る部分も面白い部分もなく、読んでいて辛かったです。
登場人物にも感情移入出来ませんでした。
特に山内一豊の奥さんが出しゃばりすぎで鼻につきます。

この作品は司馬ファンにも評判が悪い作品だそうで、
選択を間違えたようです。

今度は評判などを参考に別の司馬作品を読んでみたいと思います。
千代に違和感しか覚えない ★★★☆☆
このところ司馬遼太郎の戦国モノを延々と読み漁っていましたが、
自分の中でこの作品は正直イマイチでした。

まあ元から人口に膾炙した優れたエピソードがある人を題材にする場合、
どうしても小説として面白くするために大げさな話にはなるのですが、
この作品の千代はちょっと「やりすぎ」と思ってしまった。
屋敷にいながら情報を集め時勢をすべて読み通す、
諸葛孔明かよってなほどの描写にはかなりの違和感がありました。

また、千代の描き方も良くないなぁ、と。
以下は史実ではなくこの作品の千代と山内一豊に対する感想であることを
前もって断りつつ・・・

旦那を一国一城の主にするってのは当然良いんだけど、
その旦那を凡庸だからって常に見下し、
ちょっと加増されては喜ぶ旦那に喜ぶ風を見せ、心の中では
「足りない」だの、「この程度で喜ぶとは情けない」だの、
なんなんだ?と思いました。

結局そんな風に心の底で思ってりゃ、表に出さなくても何年もつれそってりゃ
だんだんわかってくるだろうなぁ、と。
んでそうやって見下され続けてりゃ、最後土佐一国もらった後に、
「俺だってお前抜きでやれる」ってのを思いもするでしょ。

んで土佐の首謀者を罠にかけて殺したってので、
自分は反省することも無くあなたがどうしょうもない馬鹿だから、って・・・
道具が悪いだの席が悪いだの言ってる言い訳にしか見えませんでした。
自分の作品、っていうなら結局最後にそういう「あがり」に作ってしまったのも含めて、
自分のせいだってことをわかるべきなのに責任転嫁・・・
独善的な彼女は自分が土佐の民を殺した最大の首謀者だということは、
一辺たりとも思わないんだろうな・・・

とにかく最後の最後まで後味が悪く、山内一豊が可哀想でしょうがなかったです。
この作品を最後まで見て(いや途中まででもか)
こんな夫婦になりたいとか理想の夫婦像だとか、
とてもじゃないといえないと思うんだけどどうだろう。

結局面白かった部分は、他の司馬作品ではあまり描かれない、
耄碌した部分の秀吉の描写というのを見れたことだけだった。。。
凡人として誇らしく生きる秘訣を教えてくれる本 ★★★☆☆
2006年のNHK大河ドラマの原作だ。
山内一豊といえば、凡人と思っていたので、NHK大河ドラマでの扱いに違和感を持っていたら、原作ではきっちり凡人として描かれていた。

それは否定的な扱いでなく、凡人を肯定して描かれているのだ。
それは素晴らしいことで、元気が湧いてくることだと思う。

ぼくも凡人、世の中の大多数の人も凡人。
その凡人たちがどうすれば後悔しない人生を過ごせるのか、充実した人生を送全うできるのか、司馬遼太郎は山内一豊と千代を通して教えてくれる。

最後、土佐に入ったとき、山内一豊は一領具足と力で対決する。
それまでの人生観と異なる対応だし、生き方だ。
司馬遼太郎は何を伝えたかったのだろう? 気になる.そして考えさせられる。
「一豊」という武将 ★★★★★
山内一豊のイメージは女房の尻にひかれた優柔不断でややもすれば軟弱な男であった。しかし、本書を読んでそのイメージを改めた。戦国という死闘、裏切り、権謀術数が渦巻く時代を家康の時代まで生き抜き、ついには土佐一国の大名にまでのぼり詰るには、妻である千代のサポートだけでなく一豊の武将としての運・強さ・したたかさもあってのことだろう。