刑事のもさいおっさん江夏（ちゃんとすると悪くない）
と、法医学者で口は悪いが美貌の受け冬城

二人の会話はテンポがよく、悪口の応酬は微笑ましくもありました。

殺人事件の始まりから解決までが書かれているので一応サスペンス系になるかもしれませんが、それとしての読み応えには欠けます。
ですが、がっつりサスペンスを読みたい！という方でなければ問題ない範囲です。

最後は切なくなる部分もありますが、後味は良かった。

事件は起きるが、重みが無い。
そして法医学者と刑事という、そのどちらの職業についても深くない。（結構なナンチャッテぶり）
また主役の両者が共にガサツで口も悪いくせに、お決まりの素晴らしい美貌の持ち主＆イイ男で「またか・・・」
相性最悪な法医学者と刑事・・・と、言う割には、初めから結構息も合い、仲良しでしたし。
真剣に読むほどの事は無いと思いつつ、
最後の数ページのみ、ちょっとどんでん返し的で、そこだけは真面目に読んでいました。

面白かったです。美人の受に野暮ったい攻。まさに美女と野獣(ちゃんとするといい男)な見た目。でもこの野獣いい奴なんです。話は、法医学者と刑事ですので、殺人事件とか出てくるわけですが、結末はなんとも言えず切なかったです。事件の方は、もの悲しく切ない結末でしたが、それをフワッと明るい気持ちに変えてくれるのが、二人のやりとりです。あとがきで、いつか二人の続きを書きたいとあったので、またべつの事件の二人の話が読みたいです。その時は、ラブラブの二人も見たいなぁ。