Genius of Modern Music 2
価格: ¥818
『ジーニアス・オブ・モダン・ミュージック Vol. 1』(原題『Genius of Modern Music, Vol. 1』がレパートリーの面で際立っているなら、『Genius of Modern Music, Vol. 2』(邦題『ジーニアス・オブ・モダン・ミュージック Vol. 2』)は、アンサンブル演奏の魅力が際立っているといえる。たとえば、「Four in One」(邦題「フォア・イン・ワン」)や「Criss-Cross」(邦題「クリス・クロス」)などで見せる挑戦は、ヴィブラフォン演奏者のミルト・ジャクソンを今にも滑り落ちそうな頂上へと高め、セロニアス・モンクの構成に優れた伴奏が、アルト・サクソホーンのサヒブ・シハブやトランペットのケニー・ドーハムを探求へ誘っている。録音された最も古いジャズ・ワルツのひとつである「Carolina Moon」(邦題「キャロライナ・ムーン」)では、モンク自身の不遜な言葉で、あまりめだたなくなったスタンダード曲を復活させるという姿勢が見られ、同時に「I'll Follow You」(邦題「アイル・フォロー・ユー」)の独奏ではピアニストかつ作曲家であるモンクの思考の表れが聴く者を最高の気分にさせてくれる。ジャズ・ファンに不可欠なのがモンクのブルーノート・レーベルからの演奏で、このアルバムも他のもの同様、コレクションを始めるのにふさわしいアルバムだといえよう。(Jed Distler, Amazon.com)