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また、会えたね!―未来少年コナン (アニメージュ文庫 (C‐006))

価格: ¥840
カテゴリ: 文庫
ブランド: 徳間書店
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懐かしの《一冊》。 ★★★★★
今では、世界的な映像作家になった《宮崎駿》氏の、初期の傑作と言えば、やはりTVシリーズ『未来少年コナン』でしょう。本書は、この『未来少年コナン』の世界を、一冊の本にまとめた、非常に優れた《キャラクター本》であります。小学生の頃からファンであった私にとっては、大変、懐かしい《想い出》の一冊です。好きな人には、オススメします。
アンビバレントの奇跡 ★★★★★
 アニメ写真集である。
 宮崎駿が初めて監督を務めたテレビシリーズ『未来少年コナン』から、名場面をセレクト。場面を選び、構成したのは、アニメーター富沢洋子。オープロダクションに在籍し、コナンの作画にも参加した。
 アニメ写真集というのは、矛盾してはいる。動いてなんぼの世界をわざわざ止めて、切り取って、本にして鑑賞する。逆に言えば、一枚絵として鑑賞できるだけのクオリティが、テレビアニメのセル画に求められてしまう、ということである。これは酷な注文だ。
 にもかかわらず、この本は、みごとなものに仕上がっている。
 アニメーターの感性で選ばれ、編集され、配置された「画」の断片が、「絵」となり、流れを作り、物語を生み出し始める。脳裏に浮かぶその物語はアニメのフィルムをも超える、かも知れない。
 ちなみに、宮崎駿は、作画監督の大塚康生が描くラナに満足できず、ある時期以降は全カットに自分で手を入れたという。執念ですなあ。