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世界の中心で愛を叫んだけもの (ハヤカワ文庫 SF エ 4-1)

価格: ¥987
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
Amazon.co.jpで確認
他の短編集も出して!! ★★★★★
「死の鳥その他の短編」、という本が翻訳される
予定だったのに、なぜか今もって幻でこればっかりが
さびしいエリスン。

これけっこう売れてるでしょう?
なのになぜ?

エリスンは突飛ですが、まわりくどさや冗長さがないので、
初めてきつめのSF読む人にも、
読みやすいと思うのです。

あの有名なヒット小説のタイトルは編集者の
アイデアらしく、エリスンが日本人なら告訴の
前に、怖い人雇ってボコボコにされかねません!!

そのくらいバイタリティと色んな蓄積のある人物の
小説です。
幻冬舎のアウトローとはぜんぜん違う、
唯一無二の鬼才アウトロー作家です。
読んでみてください。
漫画の「ワールド・イズ・マイン」にハマッた若い人
なんかに、推薦します!!

スタージョンばかりでなく、エリスンも
なんとかして!!
少年と犬は秀逸。表題作はSF初心者には難しすぎる。 ★★★★☆
町山智浩さんがラジオで紹介していたので試しに買ってみました。
私はSFはあまり読まないので、「平行宇宙」「クロスホエン」なんて言葉が出てきたり、
世界の運命を操る存在なんかが出てくる作品はチンプンカンプンでした。
特に表題作は一読しただけでは意味不明の人も多いと思います。

しかし、ほかの作品の中にはいいものが結構ある。
特に『少年と犬』は出来が秀逸で、少年と犬の友情、バイオレンスが面白い。
boy meets girl の状態になったときに、少年が大人へと成長する段階で捨てなければいけない子供心
そして犬との関係
非常に面白いラストだ。
ウィリアム・スタログの彫像 ★★★★★
「神様に誓ってもいい、俺はみんなを愛しているんだ…」300人を殺したスタログの叫びは法廷内に消えてしまう。しかしエリスン作品に登場する人物たちは優しい。きちんと彼の彫像を残してくれている。

確かに本作はSF群であるが、「現代劇」として通用するものばかり。しかもそのどれもが素晴らしい完成度を誇っているのだから敬服してしまう。

ハーラン・エリスンという詩人はどこまでも繊細で優しい。多才にして怖いもの知らずの奇人。それを作品から嗅ぎ取ったのであろう、伊藤典夫さんと浅倉久志さんは素晴らしい翻訳にしてくださった。エリスンがその振る舞いに似合わず賞をもらいまくっているのに「ぼくのやっかみかなあ」とは伊藤先生。いや、私だって嫉妬していますよ。浅倉先生もそうに違いありません。

強姦や殺人など当たり前の、この恐ろしい短編群に触れてみてください。そうすれば、人間はなぜセックスやヴァイオレンスに向き合わねばならないかがわかりますから。
翻訳がこれ一冊は悲しすぎる ★★★★★
エリスンは1960年代のSFニューウェーブの旗手。自ら実験的な作品を書くとともに、『危険なヴィジョン』という分厚いオリジナルアンソロジー(一部翻訳有)を編集し、志を同じくする作家たちに商業的な活路を切り開いた人、と理解している。エリスンは短編を中心に執筆しており、『世界の中心で愛を叫んだけもの』は絶頂期の作品集で、著名な表題作と『少年と犬』を収録する。彼の中期の短編集。翻訳出版されたのが1973年だが、恐らくエリスン唯一の翻訳単行本ではなかろうか。信じられない。他に中篇の傑作『死の鳥』(1973)などがあるが、今は入手できないのだろうか?『少年と犬』は反体制的な若いチンピラを主人公にして、対する老賢者役にテレパシーで会話する犬をもってきたところが面白い(翻訳のおかげかもしれないが)。本来人間の下僕であるはずの犬が教師役とは、徹底的に反体制的である。彼の作品全般は総じて反体制的なテーマが多く、体制のトップを神と位置づけて反逆者に語らせるスタイルの作品が多いように思う。まさに60年代の世相そのものを反映していると思う。ベスト短編集でも出ないかなあ。
古典。 ★★★★☆
実験とか諷刺とかおっしゃっている方がいますが、SFにうとい私のようなものからすると普通におもしろい短編小説です。
なかなか意外性のある展開だし、まさに「手を変え品を変え」って感じであきません
確かに表題作はなにがなにやらぱっと見た感じではわかりませんが、2回読めばわかるくらいのもんです。
古典的実験作品はやっぱり古典です。まあいい本です。