Powerage
価格: ¥1,148
「Let There Be Rock」の大ヒットと「If You Want Blood You've Got It」、「地獄のハイウェイ」(原題:Highway to Hell)で迎える絶頂期の間の小休止という感じのAC/DCの4番目のアルバム。「Powerage」 はバンドのトレードマーク的要素がつまっている。イエーツほどは詩的でない(「Rock & Roll Damnation」「Up to My Neck in You」)ボン・スコット、アングス・ヤングの超巧みな最小限のギター演奏、歩兵連隊のように隙がなく効率的なリズム。元イージー・ビーツのハリー・ヴァンダやジョージ・ヤングの抜け目のなさ。それでも、「Whole Lotta Rosie」や「 T.N.T.」のような超越した瞬間に欠ける。もちろん、AC/DCのアルバムはたとえベストでなくてもロック&ロールの基本を説得力をもって教えてくれるし、このアルバムもほとんどのライバルたちを吹き飛ばしてしまうほどだ。ボン・スコットがワーキングクラスを熱狂的に歌い上げる「Riff Raff」なんて、それだけでボン・ジョヴィのアルバム6枚分の価値はある。