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高い窓 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

価格: ¥907
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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相変わらず口の悪い、愛すべきフィリップ・マーロウ ★★★★★
この話では、フィリップ・マーロウは、銃をぶっ放さない。事件としてもそれほど意外性のあるものでもない。
ただ、この作品には、他の作品以上にユニークな登場人物とマーロウ節がふんだんに盛り込まれている。
特に私が好きなくだりは、ブリーズ警部補とのカシディ事件を話すところは、マーロウの魅力が、とても良くかもし出されている。
私が思うに、マーロウという人間は、彼の街では、警官は腐敗しやすいらしいのだが、そんな組織の中で、かたくなに正義を貫く
警官には、強い信頼感を持ち、独特のやさしさで接しているように思う。その部分が、カシディ事件の部分に現れている。
マーロウ節のみを堪能したい方には、おすすめです。
決して華のある作品ではありません ★★★★★
この作品は「長いお別れ」や「プレイバック」を
見た後に読んでしまうと、何の華も無い
たいしたことのない作品に写ることでしょう。


実際にこの作品はロマンスはおろか
マーロウは一度も手荒い暴力に
さらされることはありません。
そういうものを期待する方は読まないほうがいいでしょう。
地味に終わるとあなたの目には映るでしょうから。


しかしながら事件そのものには手を抜いてはいません。
深入りしていけばしていくほど出てくる真実。
そして、だんだんと露呈してくる依頼主に抱いていた一種の違和感…


それは最後にある種の強烈な事実が
浮かび上がることにより最大になります。
まさかの展開に驚いてしまうことでしょう。


この作品は決して、犯人が見つかったからといって
逮捕に格闘したりすることはありません。
なぜか?
マーロウはあくまでも私立探偵なのですから。
ふんいき ★★★☆☆
1942年の作。マーロウの日常の雰囲気を楽しむための小品といった趣あり。清水俊二さんの訳ですが、田中小実昌さんのも読み比べてみたいものです。

古い探偵小説だから仕方ない ★★★☆☆
探偵小説を読むのは10年ぶりくらいかもしれない。この作品も仕事がらみである。マール・デイビスの症状が興味深いことを専門誌で知り、確認作業としての読書であった。このごろ目の疲れがひどい上に、読みたくて読んだ作品ではないから、やっつけ仕事であったことは否めない。本作が絶筆となった訳者には、本当に申し訳ない読み方である。

訳文はまったくの翻訳調で、主人公のマーロウはじめ、みな古い吹き替えドラマみたいなものの言い方をする。肝心の筋書きも、主人公の行くところ少しずつ順調にヒントが転がっていて、まことに直線的な運びである。よく言えば無駄がない。しかし、「世の中そんなにうまくいくものか」という気がする。

作りものの(そりゃそうだ)探偵小説としては、きっとよくできち?いるのだろう。しかし、リアリティーに欠ける。論理性も甘い。こういう独特の西洋的雰囲気がたまらない、という人にはきっと魅力あふれる作品なんだろうけれど、どうも私には縁遠いようだ。残念ながら。