インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

プレイバック (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-3))

価格: ¥734
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
Amazon.co.jpで確認
渋く、時折甘く。 ★★★★★
マーロウの名言が
心に染み渡ります。
さすが、マーロウというのが
ほめ言葉によく似合います。


決してこの本は名探偵なんかは存在しません。
マーロウですら、時にドンパチに巻き込まれ、
負傷して伸びてしまうことがあるのですから。


しかしながら伸びたところで、彼の渋さは落ちません。
それはマーロウの行動そのものが
男なのだからかもしれませんね。


ちなみにこの本は割と色香の漂う作品です。
しかしながら嫌味な文章でないのは
お見事だなと感じました。
本作が主人公フィリップ・マーロウの実相や実態に一番近い ★★★★☆
訳者の清水俊二さんがあとがきで記しているように、これまでにはない不思議な感覚を覚える作品です。
チャンドラーの遺作ということもあり、読者・ファンは、そのミステリアスな作風以上にその背景、例えば、本作「プレイバック」を通じて語りかけてくるチャンドラーのメッセ−ジを作品をとおして理解しようと試みる。

私自身は、前半部分までマーロウの言葉・セリフが情けなく感じていました。しかし、すべてを読み終えて、本作が主人公フィリップ・マーロウの実相や実態に一番近いのでは、との感想です。
マーロウの気持ち ★★★★☆
この本はいつものストーリーの流れ出ないことに、気づくはずでしょう。いつもと「何かおかしい」と感じるはず。途中、突然(と感じるでしょう)老人が話し掛けてくるシーン、読み終えて感じたのは、自分の育て上げたマーロウにある老人に扮したチャンドラーが語りかけているのではないか。つまり、読んでいる間マーロウになりきっている人達にたいし、自分の気持ち・思いを伝えているのではないか。老人の「言葉」に敬意をはらって聞き入っているマーロウ。マーロウに読書中なりきってる我々もチャンドラー、彼の言葉に敬意をはらいたいものであります。
マーロウがチャンドラーの心情を語った最高傑作 ★★★★★
この作品は訳者の清水俊二氏を含め、読者諸兄には多くの謎の部分を残した遺作だと言われているが、自分自身にはとても共感のできる部分が多かった。

中でも最大の謎の一つであるタイトルの「プレイバック」の意味は、最後の章をもう一度読み直してもらうと、実生活で年上の最愛の妻をなくしたチャンドラー自身の心情をマーロウが語っているのだということに気づくのではないだろうか。またマーロウに死後の世界を語るクラレンドン老人にしても、実は彼の言葉を通して晩年を迎えたチャンドラー自身が、己の死生観を吐露しているのではないだろうか?

誰が何と言おうともやはり本作は、「長いお別れ」などに続くチャンドラーの最高傑作として挙げたい。
魅力的な台詞の数々 ★★★★☆
前作の『長いお別れ』から4年以上の歳月を経て発表された作品ですが、あまり
にも作風が変わっていて面食らいます。しかし、セリフは面白いと思います。第
1章で出てくる、「クリスチアン・ディオールですわ・・・他のものは絶対に身
に付けないんです」というミス・ヴァーミリアのセリフは、多分彼女の香水のこ

とを指しているのでしょう。マリリン・モンローが記者に「寝るときに身に付け
るものは?」と質問され、「シャネルの5番よ」と答えたのは何年のことだった
でしょうか。読んでいてニヤリとさられる部分です。

また、第23章の例の有名なセリフ、

If I wasn't hard,I wouldn't be alive.If I couldn't ever be gentle,
I wouldn't deserve to be alive.

もカッコイイと思います。