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Leading the Revolution

価格: ¥1,493
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Plume
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オールド・エコノミー対ニュー・エコノミーという捉え方は、もう古い。本書の著者、大学教授的な雰囲気をもつビジネス戦略のカリスマ、ギャリー・ハメルによると、現状にあぐらをかく既存の大手企業と、ひとつの戦略で乗り込んできた新規企業は、同じ穴のむじなだという。自己満足に陥った大企業も、ひとつの戦略しかもたない新参企業も、ハメルが今日のビジネス社会を生き抜くためのカギと評する「大胆な革新を継続的に行っていく底力」をもたない。
本書は、これからの脱工業化社会において何が通用して何が通用しないかといった、ありがちな分析書ではない。従来の企業の考え方を根本的に覆し、よりよく、より速く、よりクレバーにといった直線的な世界から、「異なる」ことを目指す非直線的な世界へと移行する革命的な実践家たちを、熱烈に求めているのである。これまでは、製品やサービスをより多く提供することで利益が上がればよしとされた。しかしハメルは、真の革新とはビジネスの概念を根本からつくりかえることだと主張する。彼は、革新がもっぱらAOLやアマゾンといったネットビジネスの成功者たちの専売特許であるという社会通念を、エンロンとチャールズ・シュワブなどの「白髪の革命者たち」の例を精細に調査することで打ち砕く。彼らは、自らの会社とその業界全体の両方を幾度も生まれ変わらせることに成功しているのだ。
ビジネスコンセプトの革新とは何であるかについて徹底的に掘り下げたあと(それ はまず第一に、「『攻撃』ではなく『回避』すること」だという)、ハメルは読者たちに彼ら自身の革命的な将来に目を向けさせ、実践家になるための訓練を施す。新しいもの好きになる、異端者になる、何が変わっていないかを知る、信条を表明する…。それらのトレーニングを終えた読者たちは、さっそくビジネスの現場で自分のアイデアの具現化にとりかかる、というわけである。本書は単に呼びかけるだけの本ではない。ハメルは実践家を目指す人に、知的で包括的な行動プランを提供している。彼はそれぞれの実践事項を、IBMのジョン・パトリックとデイビッド・グロスマン、ソニーのケン・クタラギ、シェルのジョージ・デユポン=ロックなど、実存する企業の反逆児たちを例に挙げて解説している。ハメルのメッセージは、「古い」企業に対しても「新しい」企業に対しても、まったく同じである。「産業革命家というのは、テールパイプにつけたミサイルのようなものです。誰であろうが、自爆してしまえばおしまいです!」ぜひとも、爆発せずに、革命に参加しようではありませんか。
ハメルの文章は明快で、説得力がある。その語り口は情熱的だが、経験に基づく具体的な証拠によって裏づけられている。各章に満載された鋭い問いと刺激的な事例は、あなたの意識下の「無関心」を探り当て、創造力をつかさどる神経細胞との接合部分にショックを与えて活性化しようとする。本書の(革新的という意味で)オルタナティブなデザインさえも、あなたを新たなレベルの認識とイマジネーションの世界へと導くだろう。この本について考えられる唯一の問題は、読めば読むほど、読み終える前に本を置きたくなることである。あなたは一刻も早く刺激的な世界へ飛び出して、革命を実践したくなってしまうのだ。