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僕は人生を巻き戻す

価格: ¥1,500
カテゴリ: 単行本
ブランド: 文藝春秋
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翻訳がひどかった ★★★☆☆
原書はそこそこ面白い本だろうと思いますが、翻訳がひどすぎました。もとの英語がすけて見えてる上、代名詞の訳し方が間違ってるらしいことまで透けて見え、日本語として論理のつながりがおかしいところがたくさんありました。無料翻訳ソフトの翻訳に耐えれる人はこの翻訳を読んだらいいと思いますが、耐えられない人は、原書を読む方が精神の衛生にはよいでしょう。
CBTの基礎に信頼関係 ★★★★★
重度の強迫性障害を乗り越えていく物語。

強迫性障害の実態が非常に生き生きと描かれていると思う。臨床家を目指す者はこういった類のドキュメンタリーを数多く読んで,患者や家族の経験を追体験する必要があると思う。本書はそのための非常に優れた教材だと感じた。

結局患者本人がCBTの技法である曝露反応妨害法を自分で実践して強迫性障害を乗り越えていくのだが,その基礎にはセラピストとの強い信頼関係があった。やはり非特異的な治療因子としてのラポール形成は,特に重傷の障害ほど重要になるように思う。適切な社会的関係を反映することこそ,治療にとって大切だと痛感させられた。その点,シュヴィング『精神病者の魂への道』(みすず書房)と共通するものを感じた。