西洋絵画に興味を持ちはじめたけれど、

断片的な知識でいまいちしっくりこない。

そんなときこの本は絵画の歴史や画家の人となり、

絵画をみるときのポイントやこぼれ話などをわかりやすく教えてくれます。


初めて絵画の勉強をする人には抵抗なく読める本だと思います。

ルネサンスからシュルレアリスムまで、各ジャンルの代表画家の作品とその絵の鑑賞ポイントや技巧が解りやすく解説されています。
全編カラーで視覚的にも初心者には入りやすく、親切にも最初の数ページを使って「絵画を楽しむ20のポイント」として絵画鑑賞のコツをまとめて解説してあります。読み終わった時には絵画の事がちょっと解った気になり知的好奇心・満足感を満たします。
「まずは絵画鑑賞と絵画の歴史の基本の基本を知りたい」と言う人にはもってこいの良書。
同じく絵画の歴史や鑑賞ポイントが書かれている「西洋絵画史入門（諸川春樹著）」も読みましたがこれは生真面目で硬いので、読み物としてはこの「西洋絵画の楽しみ方　完全ガイトの方をお薦めします。この本と「巨匠に教わる絵画の見方（視覚デザイン研究所　編）」を合わせて読むと、あなたも即席絵画通・・・になった気がします！

ページ見開きで名画の見どころを解説した本。全面カラーで絵も大きめ。
ポイントを部分拡大して強調しているので分かりやすい。

構成は、ルネサンスからシュルレアリスムまで、系統ごとにまとめている。
点数自体は多くないが、有名作は押さえてあるので基礎知識として十分だと思う。
キャラクターのイラストで親しみやすさを醸し出しているが、書いていることは割とまじめ（くだけた感じではない）なので、好みが分かれるかもしれない。