もう一人のクライマー登場
★★★★☆
もう一人クライマーって、巻島でもあり、真波でもある。この巻はちょとブレイクタイムして、先輩と1年生のキャラクター付けと説明がメイン。それでも何故か熱い……。何故だ?
総北のもう一人のクライマーである巻島はもちろん田所、金城といった面々の実力も明らかになる。
ちょっとキワモノ的な巻島のクライミングスタイルを主人公が格好良いと絶賛し、巻島が照れているシーンが印象的。多分巻島にとって、自分のダンシングを格好良いと評してくれたのは、小野田が始めてでは無かろうか。
坂を早く登る、という事にしか価値観が無い小野田にとって、速い=格好良いなのだ。そんな主人公にニヒルな巻島がつい嬉しがってしまっている、それは彼が今まで、そのダンシングをどれだけ馬鹿にされてきたかの証明でもある。そんな巻島を見ていると、ちょっとほろっとしてしまった。
この漫画は、ロードレースバトルばかりではない、そんな事を教えてくれる巻。
第5巻の決めフレーズ
「だってよ、自己流で一番速かったら、それサイコーにカッコイイっショ」
“頂上の蜘蛛男(ピーク・スパイダー)”
★★★★★
今回はずっと巻島のターン!!
ウェルカムレースを終えて、夏合宿を前に今時点でレギュラーが決まっている3年生の紹介。
キャプテンの金城、「暴走の肉弾頭」田所、そして「頂上の蜘蛛男(ピークスパイダー)」巻島。
それぞれが自分と同じタイプの1年生を鍛えるのですが、小野田の相手は巻島。
ウェルカムレースの時は嫌な人かと思ってた巻島が実はすごくいい人だった。
蜘蛛男と呼ばれるヒルクライムの実力もさることながら、場面場面で小野田の成長を促すようなアドバイスをしたり、自信をなくしてる小野田の背中を押すアドバイスをしたりと、彼の魅力はこの「お節介」にあるかもしれません。
同じクライマーの先輩が尊敬でき、憧れの存在でますます目が離せなくなってきました!!
「自転車は、回した分だけ強くなる」
★★★★★
前の方がおっしゃった通り、この巻は巻島先輩が最高です!
今までイヤミ専門の嫌な人だなぁ、という印象だったのがガラリと変わりました。僕も「頂上の蜘蛛男(ピークスパイダー)」は格好良いと思います!!
そして来たか、真波山岳! バックナンバーからようやく追い付いた頃に知った彼が、ついに登場します! 走りが見れるのは、初めて(苦笑)三ヶ月先に出る6巻でしょうか?
6巻のメインは、4巻の「あの二人」です! たぶん(不確定)。
巻島先輩最高!
★★★★★
今までは1年生重視のストーリーでしたが、
今巻から大会に向けて上級生組にスポットが当たるようになりました
渡辺航先生もインタビューで答えていたように、
やはり4巻までは前哨戦に過ぎなかったのだなと
それほどまでに5巻の熱量は凄い!
特に坂道と同じクライマーである今回表紙の巻島先輩が異様にカッコイイ!
不恰好で気持ち悪いといわれ続けた我流のダンシングで駆け抜ける様には胸が熱くなります
「だってよ 自己流で一番速かったら
それサイコーにカッコイイっショ」
「得意なモンが一つだけあってそれがフタされたらそんな時どうする?
待つ?逃げる?迂回する?それとも落ち込むかァ
突破するっきゃないっショ」
今までも1巻に1つは鳥肌が立つシーンがありましたが、
この5巻は中盤から終盤にかけては鳥肌が立ちっぱなしです!
チャンピオンコミックスは人気がなければ発売すらしませんが、
刊行速度は業界一で早いときは2ヶ月に1冊が刊行されます
これほど面白い作品が隔月で読めるとは素晴らしいとしか言いようがありません
作者さんもあまり無理をせず描いていただければと願っています