老いること、成熟することも、その美しさと幸せをもっているのだ
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taiyaki#015
祖母を見て自分が老いるということについて深く考えてみたいと思っていました。
「老年の価値」は、文豪ヘルマン・ヘッセの詩、エッセイ、直筆原稿、写真などが収められていて
ただ読み物として読むだけでなく、著者であるヘッセ自身がどのように生活してその考えに至ったのか
ということについても知ることができる内容となっています。
特に印象に残ったのが「興奮と闘いの時代であった青春時代が美しいと同じように、老いること、
成熟することも、その美しさと幸せをもっているのだ」というメッセージでした。
この本を読み返すことでまた新たな発見があるかもしれないと思います。