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オイディプス王・アンティゴネ (新潮文庫)

価格: ¥380
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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【注意!】英訳からの重訳です!!! ★★☆☆☆
昔、安く済ませようと思って買ったらガッカリしました。
ギリシャ語原典からの訳は、どちらも岩波文庫から出ています。
まあ訳としては悪くないですけど、重訳は重訳ですし
そろそろ原典訳に切り替えて欲しいもんですね>新潮社さん
聞きしに勝る悲劇 ★★★★☆
 哲学をほんの少しかじった事があったので、エディプスの神話については簡単に知っていたのですが(これから読む人のために言わないでおきますね)、実際読んでみると聞きしに勝る悲劇で驚かされました。、読んでいて両目を自ら貫いて苦悶の表情を浮かべるオイディプスの様子が一種の生々しさを伴って迫ってきて、オイディプス王の意識されない業苦が実物はここまで現れていたんだなと感心させられてしまいました。また、簡単に筋を聞かされるだけでは分からない伏線の張り方や登場人物の多彩さも注意しておきたいです。構成も魅力的。悪い予感が徐々に広がって、的中するかと思うと一辺引いて、後は真っ逆さま。こういう筋立ての仕方は推理小説の様で普通のエンターテイメントとして読んでいても十分楽しめると思います。筋は知っておかない方が良かったなぁと読んでみて思わされるほど良くできた悲劇です。
 アンティゴネもいいです。こちらは恋愛関係が絡んできてより叙情的でもあります。また、前作(オイディプス王)の続編みたいな感じなので読むのにもそれほど苦労しません。すこし前作と似通った部分が多くワンパターンという気もしますが、インパクトはやはり大きい。この業苦、罪の意識が、かなりの重圧でのしかかってきたように感じます。
 余談ですが、書き上げられたのが紀元前だというのにこの翻訳は大変読みやすいです。福田恆存さんは翻訳家としてかなり有名な方ですが、本作も丁寧に訳をされたのでしょう。すばらしいと思います。
見えない圧力を見るという経験そして想像力 ★★★★★
エディプス・コンプレックスの語源として知っていたのみで、
それがギリシャ悲劇の最高傑作として名高いことすら知らなかったわたし。
いちおう、読んでみましたが、これが面白い。


人間存在の本質を突くような、畳み掛けるような展開をあがきの連続として描く
その技量には(訳者の福田恒存さんのテクネーもすごい)、驚嘆というほかありませんでした。
悲壮のうねり、エネルギー、ドラマトゥルギー。


神=他者(、預言者としての)からはいかにしても逃れられない。
そのテーマのもと、「いかにしても」のその仕方が、わたしたちの存在の仕方。
エネルギーをばら撒き散らしながら、わたしたちは共栄する。
悲劇です!! ★★★★☆
何の先入観もなく読んでいたのですが、本当に悲劇でした。
注意深く読んでいかないと、わからなくなるところもありますが、この本はとても読みやすいと思います。
オイディプス王の前の王様がどうして、呪いを受けることになったのか、ということは語られていないので、ほかの本も併せて読むといいのかも知れません。

人間の悪の部分をさりげなく取り入れて、悲劇の部分を拡大して書いてあるように思いました。なんでこういう物語ができたのかなぁ。。。その頃の歴史・背景などを知りたくなりました。面白いです。

これぞドラマ! ★★★★★
現代の我々にとって、この「オイディプス王」は古典中の古典という部類に属するだろうが、このドラマに含まれる人間の愛憎や運命は、今後もすたれることなく語りつがれていくであろう。

スフィンクスの謎を解いた栄光の王の行く末をあざやかな展開と精緻な台詞で綴る!これぞまさしくドラマだ!

この文庫は贅沢なことに「アンティゴネ」も収録されている。オイディプス王の娘アンティゴネの運命を、「オィディプス王」に勝るとも劣らない悲劇に書きあげている。