教育界の抱える問題
★★★★☆
ミステリー的な要素もありますが、怖〜いという感じではなく、どちらかと言えば現在に至るまでの(そして今も続いているであろう)日本の教育界の問題を描いたものです。
既に大分県の教師採用試験問題等で公になっているとはいえ、日本の教育界を取り巻く環境は決して開かれたものとは言えません。
2つの殺人事件の展開から、最後まで読む前に犯人の目星はだいたいつきますが、全体を通して読みやすく、教育問題云々の知識や興味がなくても分かりやすい小説に仕上げてあります。
最後の方がサスペンス劇場同様説明調になっているのがちょっと・・・なので、☆4つで。
私は中盤の第5章〜10章あたり、まだ犯人が分かる前が最も読んでいてわくわくしました。