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真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐B〉 (新潮文庫)

価格: ¥380
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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五分前 ★★☆☆☆
双子の恋人との偶然の出会いは、過去の恋に縛られていた主人公の人生を大きく動かした。そして、物語は驚愕の結末を迎える…。人は何かを失う事でしか生きる事が出来ないのかもしれません…。


「俺はこの世界が嫌いだけど、俺はこの世界でしか生きていけない。そこのところだけは誤魔化したくないんだよ」
side-Aのつづきです ★★★☆☆
 決してつまらなくは無いのだけれど,どうしてもノルウェイの森の影がチラつく作品.こちらのほうがややミステリーチックな感じはあるが,その分,文学性が失われてしまっている.ラストシーンは意外ではあったけれど,少し淡白すぎるきがする.人物描写が薄っぺらで感情移入などできなかった.side-Aで終わりのほうが良かった気もする・・・
つづきのB面 ★★★★☆
一卵性双生児をうまく使って、偶然が重なり合いながら、
物語は結末へと向かってゆく。

欲を言えば。。。。
全体として、
A面で出てきたバイプレーヤーたちにもう少し役割を与えて、
結末に向かってくれたほうが、もっと楽しめたかな。

それと、題名にもある5分ずれた時計も結末にもっと絡んできてくれると
より、強く印象に残ると思いました。

そうはいっても、この作品は非常に面白い。
たまには、こんな本を読まないといけないですね。
感情に対する解けない疑惑 ★★★★☆
side-Aより2年が経過した世界で始まる今作。
前回でのラストからどう続かせるのか?と思っていたので、まるで別のアプローチに少し驚きました。
けれど、だからこそ薄いページ数にも関わらず上下巻で刊行されたのだと納得できました。
side-Aでは主人公の描写に少なからず不快感を覚えましたが(それは私の中に共感できる部分があったからかもしれません)、
side-Bでは主人公の感情がスッと心に染み込んでくるようで、読後感は良かったです。
展開テンポの良さ。 ★★★★☆
無感情な悲しみを基盤にして成立している、冷えた日常を描く恋愛小説。
只管に感情面が前面へと押し出されていて、下手な恋愛小説に見られるページの無駄が少ない。
物語の結末に至るまで、ストーリーの展開が呆れるほどに陳腐ではあるのだけれど、20代後半位の年代の男には相当の割合で巧く感じられると思える、そんな言葉の運びが好い。

主人公は、一種の幸運な、現実味のあるヒーローみたいなものだ。
但し感情描写はside-Aよりも雑。