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FINE DAYS (祥伝社文庫)

価格: ¥670
カテゴリ: 文庫
ブランド: 祥伝社
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面白い☆ ★★★★☆
4つの物語…ホラーっぽい話があったり不思議感のある話など続きが気になりあっという間に読んでしまいました☆ここ最近読んだ本の中で一番良い本でした。
認識しなければならないもの ★★★☆☆
「FINE DAYS」「イエスタデイズ」「眠りのための暖かな場所」「シェード」を収録した短編集です。 人は何かを喪失し続けながら生きています。何かを失った瞬間に曖昧であったものは、ふとした事によって認識されるのでしょう…。


「あのな、どうして自分が生きているのかなんて、そんなの悩みじゃない。悩みっていえば、解決しなきゃならないことに思える。けど、俺が思うにそんなのはもう高尚な哲学だ。哲学だから、答えなんてない。一生かかったって、答えなんてきっと見つからない。そんな風に悩まない奴も人間として信用できないけど、それに対して答えを見つけたなんていう奴とも俺は友達になりたくない。きっと水晶玉とか壺とか売りつけられるのがオチだ。だから、答えなんてないままに悩んでいればそれでいい、と俺は思う」
失ってしまったものを。 ★★★★☆
今まで生きてきて得たものよりも
失ってきたものに目を向けてしまう。
過去には戻れないからこそ失ったものを強く思う。
店頭にあったレビューの感動と言う言葉に期待し過ぎてしまった所為かも知れません。 ★★☆☆☆
精神年齢の高い思春期の青年が、そのまま文章を書いた様な斜に構えた文体に
共感できるかどうかが、この本を読むべきか読まざるべきかの境目になるだろう。
思春期にありがちな抑圧され無機質になっている心の動きを表現したかったのなら、上手く表現されていえるが、逆に、それが、人の感情をたんたんとした乾いたものにし薄っぺらいものにしてしまっている。
話の筋書きは、色々な漫画から拾ってきた様な日常型ファンタジーの展開ではあるが、特に小難しくひねくった所はなく流れにまかせて読んでいけば、いきつもどりつと言う事をせずに読み終える事ができて読みやすいと思う。
人間っぽさのないものをスマートで綺麗と思えば、この淡々とした感情を綴るストーリーを楽しめると思うので薦められるが、人を深く感じたいと言う向きには、全く向かないと言える。
私的には、中学、高校の年代の人の方が共感できると思うが、歳をとってしまった人に、この本を理解し楽しんで読む事は、困難だと感じる。
若い時にしか楽しく読めない本だと思う。
おおむね良い ★★★★☆
どの短編も面白かったが、
『イエスタデイズ』に登場する若かりし父の決断が理解出来なかった。普通別れるかな!?
白眉だったのは『シェード』。まるで『賢者の贈り物』のような話である。それも焼き直し程度のものではなく換骨奪胎と言っても良いような新しい内容だった。