インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

MOMENT (集英社文庫)

価格: ¥560
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
Amazon.co.jpで確認
病院の片隅で ★★★☆☆
死を間近に控えた患者の最後の願いを聞き遂げる主人公.
全篇を通じて感動ものに仕上げていなかった点が面白い.
しかしながら,人が今際の際に思うことは,こうも怨念めいたものばかりだろうか.
もう少しバランスを考えて,感動物を入れてもよかったのではないか.
また,主人公とヒロインの件は蛇足だろう.
患者とのやり取りに集中したほうがよい作品になったのではないか.
面白い ★★★★★
この人面白い
そう素直に思えました。
ひとの感情を的確に文章に出来る作家は尊敬できますね。ダークな部分もそれとなく視野にいれて・・・伊坂幸太郎ファンである当方、注目できる作家を見つけました。


亡くなっていく人たちの想い ★★★★☆
病院で清掃員のバイトをする、割といい大学に通う男の子と、
彼に、死ぬ前の最期の願いを託していく患者たちの物語。

彼に最期のお願いを託す患者たちの、お願いの内容が、
せつなくなるような、お涙ちょうだい的なものではなく、
死んで行く人だって天使じゃない、どろどろした感情を抱える、普通の人間なんだ
というところにこの小説の面白みがあると思う。
そして、彼らの願い事をかなえるために男子学生がとる手段も、
そうクリーンなものではない。時には悪知恵を使って、器用に立ちふるまったりするところが
逆に潔く、かっこいい。

もうちょっと、深く掘り下げていってもいいのかなと思うが、
この量の、この内容ならこんな感じでもいいかも、と思う。

そしてこの物語が、男子学生の不器用な友人、森野が主人公となる
『Will』に引き継がれていくのも、また興味深い。
不可避なものとの対峙 ★★★☆☆
病院でバイトをする大学生の主人公が死を前にした患者達に一つだけ願い事を叶える。死という不可避な出来事に対峙する時、人は何を思うのでしょうか…。


「どこへ逃げようと一緒じゃねえのか?お前が折り合えないのは、この時代でも今の社会でもなくてお前自身だろ?世界にはばたこうが、宇宙へ飛んでいこうが、お前はお前だ。そう簡単に折り合えるってもんでもないだろう」
「生」や「死」と向き合う話ではない。 ★★☆☆☆
 死を目前とした患者たちの望みを、ひとつだけ叶える「仕事人」が主人公
の連作集です。

 主人公がいくつもの死に立ち会う事で何を感じ、どういう人生観を持つのか。
そういう哲学的な深まりを期待して読みましたが、そういう本では無いようです。

 主人公は患者に共感して、切ない思いを味わったり理不尽さに怒りを感じたり
はするものの、「死そのもの」や「生」に対して自分なりの深い考えを持つ
ようになったりはしません。

 何でそこを外して書くのかな〜??という疑問が残りました。

 しかし、ただの物語として読むなら、起承転結もしっかりとしているし、
リアリティもあるし、それなりに面白いんじゃないかと思います。