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その街の今は (新潮文庫)

価格: ¥432
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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出会えて良かった♪ ★★★★★
いわゆるジャケ買いに近いものがありました。
装丁に惹かれ手に取り、裏表紙の概容と作者のプロフィールを見て購入。

作者の年齢が自分と近かったし何か共感できるかもと。


大阪という街を知らない私にとっては、描かれる街の風景や言葉など様々な要素が
まるで外国旅行をしている時に感じる非日常感を味わわせてくれた。

いわゆる「ゆる〜い」感じとこの非日常感が相まって、極上のバカンスを過ごしている
そんな気分にさせてくれる一冊でした。

私は元々空気感とか行間で何かを感じるような小説が大好き。
時には起承転結の存在は気にならなくなってしまう。


そんな私だから、星5つという評価になったのだとは思うけど、
新発見!とばかりにこの作者の他の作品も集めるきっかけとなった一冊です。


大阪を愛する人にとっては抜群の小説 ★★★★☆
大阪市中央区本町、心斎橋、堀江、アメリカ村と喫茶店でバイトする主人公は動き回る。大阪のミナミを知っている人にとっては、ごく身近なお店や風景が描写されていて、「つぎはどこにいくのだろう」と特に淡々と進む物語に引き込まれる。これは標題のとおり大阪のまちを風景を切り取って描いている小説なのですね。
読後感は・・・! ★★★☆☆
柴崎さんの作品は、時々読んでいます。
皆さんのレビュー通り、「ゆるい」ですネ。
そこが、友香さんらしいんでしょう。

生まれも育ちも大阪、のワタシですが、
街の描写や雰囲気はよく伝わり、なかなかでした◎
船場辺りの感じが、特に。

で、読後感なのですが、
最後のページを読み終えた後、真っ先に頭に浮かんだのは
ダウンタウンの松本さんの、「え〜!」でした。
浜田さんでも構わないのですが、多分、松っちゃんの方が
しっくりくるでせう。

後からじんわ〜り、ふふふっと笑える、温もりある
作品ではあると思います。

情景描写がうまい ★★★☆☆
中学・高校の入試問題にするといい小説。
ストーリーテリングを期待してはダメ。
大阪の本町あたりのオープンカフェで
ゆったりした気分で読むといい。
おすすめは、アラサーの独身女性。
「あまりにも、ステレオタイプな」とご批判は承知の上ですが。


いくら大阪好きだからといって、中年のおっさんにはすすめない。
大阪のおっさんには、この小説のよさはわからないだろう。
大阪のおっさんである私には、よくわかりませんでした。
ただ、この本の内容は結構後々まで覚えていそうな気がする。
それがよさなんだろうなぁ。
その街の今は、そして昔は・・・ ★★★☆☆
レビューの評価も高く期待をしていたが、
なぜ、こんなに高いのかが、わからなかった。


昔の街の風景が大好きな28歳女性と、
その周りをとりかこむ人々のお話。

淡い恋もある、
この年齢だから不倫もある、
合コンもする、アタリハズレは出てくる。

なに気ない日常が淡々と描かれる。
大阪の雑踏が、ゴミゴミさが、全く感じられない。


作品世界を好きな方々が、
きっとレビューを書かれたのだろう。

私には、普通の作品にしか思えなかった。
ただ、他の作品も読んでみたい気はする。
なんだか、摩訶不思議な作品でした。